株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験に必要な数学のレベル

本日,わく☆すた公開セミナー「高度午前1・応用情報午前対策 1日集中コース」が無事終了しました。
予定よりも少し延長して,7時間半にもわたる長丁場になりました。
ご参加いただいた皆様,お疲れ様でした。そして,ありがとうございました。
撮影は無事終わりましたので,これからDVDの制作&YouTubeの限定公開に向けて,作業を進めていきます。
試験前ですし,なるべく急いで作成していきますので,遠方の方&参加できなかった方は,もう少々お待ちください。
今日改めて感じたのですが,午前試験の最初に出てくる「基礎理論」の分野は,理解するためにはある程度,数学を知っていることが求められます。
対数(log)や数列の和(Σ)なども出てきますし,高校2年(理系)レベルぐらいの数学は出てきます。
個人的には,基礎理論の分野は以前に比べると,簡単になったようには感じています。
ソフトウェア開発技術者時代には,微分や確率・統計など,高校3年(理系)レベルぐらいまでは出てきていましたし,それに比べたら易しくなったとは感じています。
ただ,かといって,今の応用情報技術者や高度午前1の基礎理論分野が簡単か,といえば,そんなことはないと思います。
数学を学んでいて,順を追って解いていけば,確実に解ける問題ではあるのですが,前提のレベルはあるとおもいます。
個人的には,一度しっかり学習して理解する,というのができればベストだとは感じています。
基礎理論,というだけあって,ちゃんと知っていれば,情報関連のいろんな技術を理解するために役立ちます。
例えば,セキュリティの暗号化理論や,データベースの正規化理論は,数学の理論が前提です。
ネットワークの誤り制御や,組み込み制御の理論など,応用の範囲はすごく幅広いです。
本質的に理解すれば,すごく幅が広がると思いますし,本気で実力を伸ばしたい人の基礎力としては大切です。
しかしながら現実的に,試験直前でどうにかして受かりたい,というときには,見切ってもいい分野だとも感じます。
情報処理技術者試験の午前で,「数学」というレベルが必須なのは,この基礎理論分野だけですし。
高度区分は,午前2以降で,数学が求められる種目は特にありません。
基本的には,過去問題の再出題が半分以上ですので,過去問に出てくるレベルを覚えていればなんとかなります。
以前ほど基礎理論が合否を分けるわけではないので,適度に力を抜いて対策してもOKです。
何より,数学にこだわりすぎて,他の分野の勉強がおそろかになってしまうと,午前で足切りされるので,元も子もなくなってしまいます。
自分の現状を客観的に見ながら,できる範囲でやれることをやっていきましょう。