解答例を見て,春の試験を振り返る
本日(6月8日),春の情報処理技術者試験(4月15日)で実施された応用情報技術者及び高度区分の午後解答例が公開されました。
私も,自分が受けた試験や解答速報で出した試験の解答例を,確認してみました。
大体合ってはいるのですが,それでも,ミスを発見したり,逆に「それでよかったんだ。。。」と拍子抜けしたり,いろいろ学びがあります。
今の時点で,改めて解答例を確認してみるのは,試験から時間がたっているので,「今さら。。。」とやらない人の方が多いとは思います。
ただ,この時期に自分の解答と試験センターの解答例を比較することは,次のような,3つの利点があるのでおすすめです。
1.間違えていた点,勘違いしていた点を確認でき,新たな理解につながる
2.「試験で何を書けばいいのか」という傾向を確認できる
3.時間をおいての復習になるので,知識が定着しやすい
まず,1はわかりやすいと思いますが,確認することで,自分がわかっていなかった点,勘違いしていた点が明らかになります。
これは,できない自分に直視するので,ちょっとイヤな作業だとは思いますが,振り返ることで確実に,実力はアップします。
2について,自分が一生懸命書いた答案と,解答例を比較することで,「解答を書く上での視点」というのがわかります。
例えば,自分の解答が一般論で,解答例が具体的に書いてあったときに,設問文を読むと,「具体的に」と書いてあったりすることはよくあります。
このときに,設問に「具体的に」というのは,こういう風なことを書けばいいんだ,ということを,肌で学ぶことができます。
情報処理技術者試験の記述式は,独特の考え方,パターンがあるので,それを学ぶと,次の試験に有利になります。このパターンは,すべての試験区分で共通ですので,合格して他の試験区分に挑戦する場合にも,大きな財産になります。
3について,人は,繰り返し学習したことは,どんどん忘れにくくなります。
試験を受けた後,ずっと復習をしないと,完全に忘れてしまうことがほとんどですが,2ヶ月たってから再度復習すると,記憶に確実に定着します。
特に,来年(または今秋)再受験を考えられている方は,次に向けての試験勉強を効率的に始めるためにも,自分が受けた問題は,復習しておくことをおすすめします。
個人的な感覚ですが,「解答例の発表」を気にしていて,発表されたらすぐにチェックするような人は,すごく合格しやすい印象があります。
それだけ,正解に対する興味が強いからかな,とも感じています。
合格発表は来週ですが,自分の合否以前に,「自分が解答した内容」を振り返って,客観的に自分の実力を再確認してみましょう。