株式会社わくわくスタディワールド

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試験とゲームの共通点

私は,SunのJava認定資格,SJC-P(Sun Certified Programmer for the Java Platform)を持っているのですが,今日,Oracleから,「Java SE 7 認定資格」の案内が届きました。

今なら,アップグレード試験に合格すれば,いきなり「Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 7 認定資格」を取れる,ということで,受けようかな,とちょっと迷ってます。

国家資格にしろ,ベンダー資格にしろ,IT関連の資格は,結構いっぱいあります。
以前も紹介した,「ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ(Ver.6 Rev.1)」によると,いろいろな資格が,レベル・分野ごとに位置づけられています。
ちなみに,先ほどのSJC-P(今は,OCJ-P)は,この表だと,アプリケーションスペシャリストとソフトウェアディベロップメントのレベル2に位置づけられています。レベル3がOCJ-D,レベル4がOCJ-EAという上位資格になっています。
資格のバージョンが変わって,Bronze,Silver,Goldがどういった位置づけになるのかも,ちょっと楽しみです。

最近,時々思うのが,「試験って,ゲームみたいなものだなぁ」ということです。

世の中にさまざまなゲームがあるのと同じように,世の中にはさまざまな試験があります。
試験によって,レベルも違いますが,ジャンルもさまざまです。

ゲームと同じように,試験にもルールがあります。
「こういうスキル・知識があることを確認する」というクリアポイントがいくつかあって,それをクリアすれば合格です。

ある程度失敗してもよく,6割ぐらいのポイントがクリアできていればOKです。
そういう風に考えると,攻略の仕方も見えてくると思います。
たまに,試験内容ややり方そのものにケチをつけて,「こういう試験はおかしい」「答えはこれとは限らないはず」などいろいろ言う人がいますが,それはゲームのルールにケチをつけているようなものです。
ゲームをクリアするのが目的なら,自分の意見で批判するより,クリアする方法を知った方が早いです。

情報処理技術者試験は,IT各分野の専門家が集まって,「この分野の専門家は,こういうスキルを持っていて欲しいよね」といういくつかのクリアポイントを決めて,それを試している試験です。
「こんなスキルがあった方がいい」という独自の自己主張を求められているわけでもなく,趣旨に素直に従って答案を書く人が高得点をもらえます。

ロールプレイングゲームと同様,「仕事の現場」というダンジョンに出かけて,経験値を稼いでスキルを身につけるのが王道です。
試験勉強は,現場とはちょっと違う,経験値を稼げるダンジョンに行って,試験のために効率的に経験値稼ぎをするようなものです。

そして,恋愛シミュレーションゲームと同じように,「攻略する女の子」じゃなく,「攻略する試験区分」が好む解答を書かないと点数にはなりません。
ITストラテジストの論述式で,システムアーキテクトが好むような論文を書いても,「私の好みじゃない」とバッドエンド一直線です。

現実の世界は確かに,ルールや答えのないことだらけです。
でも,試験やゲームの場合,それをプレイするために設定されているルールやクリアポイントが必ずあります。
それを見つけていくのが,試験やゲームの醍醐味でもあります。

勉強に煮詰まりそうになったら,ちょっと引いて,ゲームでもやってるつもりで問題を眺めていきましょう。