情報処理技術者試験トリビア
昔,「トリビアの泉」というテレビ番組がありました。
まったく役に立たないけど,面白いムダ知識を紹介して,「へぇ」の数を競う番組です。
ついつい,「へぇボタン」を買っちゃうぐらい好きでした。
情報処理技術者試験で,まったく役に立たないけど面白いムダ知識ってなんだろう。。。ということで,いろいろ考えてみました。
一番に浮かぶのは,情報処理技術者試験の願書に毎回登場する「高杉謙信」さん。
今年の案内書にも,12ページの「3.願書の作成要項」でしっかり登場しています。
ブログのコメント欄で,風太さんが情報を寄せてくださってますが,現在公開されているところでは,平成22年春向けの案内書(PDF)を見てもほぼ同じ情報です。
つっこみどころは,生年月日1972年4月1日なので,現在40歳なはずなのですが,アンケート回答欄のコードで,E(社会人としての経験年数)が3(2年未満)なこと。
何年も経験年数が変わってないということは,現在はニート?という疑惑も出ています。
「情報処理技術者試験制度の概要」によると,情報処理技術者試験は,昭和44年に第一種情報処理技術者認定試験,第二種情報処理技術者認定試験の2種目からスタートしています。
ちなみに,この時の位置づけは,第二種情報処理技術者認定試験が「1年程度以上のプログラミング経験を有する一般プログラマー」で,第一種情報処理技術者認定試験が「3年程度以上のプログラミング経験を有するシニアプログラマー」が対象の試験です。
ですので,どちらもプログラム言語の問題があり,「FORTRAN,ALGOL,COBOL,PL/I,アセンブラ言語のうちから一言語を選択」でした。
その後,昭和45年から第一種情報処理技術者試験,第二種情報処理技術者試験となり,昭和46年に特種情報処理技術者試験が追加されました。
ちなみに,特種情報処理技術者試験はプログラマーではなく「システムエンジニア対象」の試験で,25歳以上でないと受けられませんでした。
さらに,昭和61年秋から情報処理システム監査技術者試験,昭和63年秋からオンライン情報処理技術者試験が追加されました。
その後,平成6年秋期に大幅に種目が追加され,13種目になりました。さらに,平成13年春,平成21年春と,2回大きな試験制度があって,現在の12種目となっています。
ということで,歴史の流れを考えると,一番伝統のある試験は,第二種情報処理技術者認定試験の流れを汲む「基本情報技術者試験」と,第一種情報処理技術者認定試験の流れを汲む「応用情報技術者試験」の2つです。
この2つを持ってる人は,「俺は一番伝統のある情報処理技術者試験を全部持ってるんだぜ」と自慢してもいいかもしれません。\(^^;ヲイ
ちなみに,次に歴史の長い特種情報処理技術者試験は,その後「アプリケーションエンジニア試験」から「システムアーキテクト試験」という流れになっています。年齢制限25歳以上は,平成12年秋まではありました。
そういえば,私はこの年齢制限最後の平成12年でアプリケーションエンジニア試験を受験したのですが,この時には,「業務経歴書」の提出も必要でした。
統計資料のページからも,素晴らしきムダ知識はいっぱい得られます。
長い歴史の中で,一番合格率が低かったのは,平成元年のオンライン情報処理技術者試験で,統計資料によると,合格率2.0%です。別に受験者が少ないわけでもなく,今のネットワークスペシャリストよりも多く,応募者数36,776名中受験者が20,274名で,そのうち合格者がわずか409名です。
逆に,今までで一番高かったのは,平成21年春のITパスポート試験で,統計資料によると72.9%です。これは初回ボーナスみたいな感じでしたし,CBT化もされたので,これ以上の合格率って,なかなか出づらいでしょうね。
調べるといろいろ出てきたので,なんか他にもいろいろありそうですが,今日はこのへんで。
何かネタがあれば,ぜひ教えてください。