株式会社わくわくスタディワールド

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「知識」と「知恵」の違い

ただいま,出張で新大阪まで新幹線に乗っております美月です。
といっても,講義が続いておりますので,明日には東京にトンボ返りです。
時間があったら,淡路島とか高野山とか,行ってみたいところがいっぱいあるので少し残念ですが,新幹線は好きなので乗ってるだけで少し幸せです。^^
新幹線がすごい速度で移動しているのに,なぜかWiMAXがちゃんとつながるのが不思議です。
ってことで,今日のブログは新幹線のぞみの中からお送りします。

最近いろんな人と話していて,どうも勉強のことを,「知識をいっぱい身につける」ことだと思っている人が多いんだな,と感じています。
確かに,学校教育ってそんな感じでしたし,いっぱいいろいろ知っている方が素晴らしい,と感じてしまうのは,無理もないかもしれません。
でも,知識を単に覚えているだけだと,実生活では使えません。
使えるように結びついた知識,それが「知恵」です。
例えば,ネットワークでは,OSIの7階層を覚えているだけでは,あまり役には立ちません。
でも,各階層について深く知り,トラブルの時に該当する階層がイメージできるようになれば,それは実務でも役立ちます。
そして,勉強の本来の目的は,この「知恵」を身につけることにあります。
といっても,最初からいきなり,知恵が身につくわけではありませんし,どうしても初めは,「知識」中心になります。
初心者のレベルを超えて,知識がつながり始めてくると,学ぶのは「知恵」が中心になってきます。
情報処理技術者試験で例えると,ITパスポート試験や基本情報技術者試験は,「知識」中心だと思います。
応用情報技術者試験あたりから,「知恵」的なことが少しずつ見え始め,高度区分では,「知恵」が多くなります。
知識があれば解ける,という問題もありますが,午後2などで深く問われるのは,実務にも使える「知恵」が中心です。
ですので,高度区分の勉強時には,なるべく「暗記だけに頼らない」勉強が大切になります。
参考書を丸暗記しても受かりませんので,1つ1つ理解しながら,その意味を考えて学習する必要があります。
そのための適切な事例として,過去問があるので,演習しながらその感覚を身につけていくことが大事です。
大分涼しくなってきました。
勉強の秋,ということで,そろそろラストスパートをかけていきましょう。