株式会社わくわくスタディワールド

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「どんな英語が必要」かを見極める

わく☆すた,美月です。
私は,会社員をやめる前は,外資系(イスラエル本社)のIT企業に勤めていました。
また,大学院時代から,留学することを考えて,ずっと英語の勉強はしてきましたし,「仕事に」不自由ないぐらいには使えます。英会話学校のインストラクターコースにも行ったことがあります。そういえば,2週間ぐらい留学して,ランニングのインストラクターの資格を取りに行ったこともあります。
それらの経験を踏まえて,英語の勉強に関していいたいことが,2つあります。それは,「英語ができただけでは人生は変わらない」ことと,「勉強する英語には,いろんな種類がある」ことです。
一時期,「使える英語」を教えようと,英会話のスクールでサポートをしていたことがあります。
最初のうちは,「できないことができるようになるといいよね」「夢が広がるよね」と,プラスの思考でやっていたのですが,段々違和感を感じるようになりました。
実際に,スクールにやってくるのは,「やりたいことがあるので留学する!」という風な意志を持った人ではなく,普通のOLや会社員が,「英語ができれば人生が変わるかも~」という気軽な感覚で来ることが多かったです。それで,ネイティブの先生と簡単な会話をして,「わー,英語ができるようになった」と喜んで終わり。特に人生は変わっていない感じでした。
「英語を勉強する」ということ自体が,現実社会の逃避なんだなぁ。。。と感じて,私はその仕事をやめました。
また,英語「だけ」ができる人は,使えない場合が多いです。
関わっていたバイオテクノロジーの会社で,外国との交渉担当として,アメリカに留学していた女性が採用されました。彼女は,確かに英語は話せるのですが,生物学の専門知識が全くないので,交渉ではほとんど役に立ちませんでした。結局,電話を取り次ぐ電話番,というぐらいの役割になって,1年もたずに会社をやめていました。
とはいえ,仕事で英語が必要になる機会,というのは意外と多いと思いますし,できれば仕事の幅が広がります。ということで,私がおすすめしたいのは,「自分の専門分野,好きな分野の英語を勉強する」ことです。
ネイティブとフランクに日常会話ができるようになる,というのは意外と敷居が高いですし,それは仕事にはあまり必要ありません。あと,英語とひと言でいっても幅広いので,全部やろうとすると膨大な量になります。でも,「自分の専門分野の用語を押さえる」ことは,結構楽ですし,それで仕事はうまく行くことが多いです。
やり方としては,自分の専門分野,やりたい分野の専門書を用意します。
そこで,出てくる単語をチェックしつつ,ひととおり読みこなします。内容は,自分の好きな分野なので,参考書などに比べると,苦もなく読みこなせると思います。IT技術者の場合には,専門用語は元々英語なので,意外と楽だと思います。「Head First Java」などは,原書で読んだ方が,リズムも軽快で誤植もなく,読みやすいです。最近は,Amazon.co.jpで簡単に洋書が買えますので,気軽に試せる勉強法だと思います。
自分の専門分野がなく,英語だけできても,それではただの「便利屋」になります。
英語が武器や防具になるのは,自分の技術や専門分野とリンクした時です。自分の関わりたいこと,やりたいことに関する英語を選んで,勉強していくと,使える英語になっていきます。
「何のために英語を勉強したいのか」を明確にしてから,英語を学習するのをおすすめします。