株式会社わくわくスタディワールド

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自分の技術力を示す言語,その1つが技術者の資格

先日12月8日(土)に受けた,第一級アマチュア無線技士(1アマ)の試験結果が送られてきました。
こんな感じで,合否が書いてあるだけの,すごくシンプルなものですが,不合格者にも通知してくれるので助かります。

[caption id="attachment_1753" align="aligncenter" width="300"]1アマの合格通知 1アマの合格通知[/caption]

実は今回,1アマを受けた一番の動機は,「理系バリバリの資格を取ってみたかったから」です。
最近,情報処理技術者試験に限らずいろんな資格が文系寄りになっている気がしていて,文章を読んで書くだけの資格に,ちょっと飽きてきていた,という背景がありました。
数学とか物理とか,理系的な知識を使って受ける資格ということを考えていたときに思い出したのが,昔取り損ねていたアマチュア無線の上級資格でした。

想定どおり,電磁気学とか複素数の計算とか,なつかしい勉強もいろいろできて楽しかったです。
個人的には,昔のプロダクションエンジニアのような,数学をいっぱい使うコンピュータ科学に重点を置いた資格が復活してくれるとうれしいな,と考えています。


ということで,表題は,日経SYSTEMSと一緒に送られてきた日経の特別広告別冊「基本力を拓く未来」にあった,まつもとゆきひろ氏の言葉です。

まつもとゆきひろ氏は,プログラミング言語Rubyの開発者として有名な方ですが,この記事を読むと,情報処理技術者試験も,第一種情報処理技術者と第二種情報処理技術者を取得されているそうです。

以前,他の著名な技術者の方も,「そういえば情報処理技術者試験,会社に言われたので一種は取ったよ」と言われていましたし,本当に技術力がある人は,あまり勉強しなくっても一種(今の応用情報技術者)は取れるようです。

資格がなくても,技術力があれば仕事はできると思います。
ただ,「技術力がある」ということを証明するのは意外と難しく,それを実務で理解してもらうのには,それを理解する相手にも相応の技術力が必要となります。
特に,ビジネスの世界で,ITに関する知識がない人に対して,「技術力がありますよ」ということを分かってもらうのは大変です。そうしたときのためには,資格を取っておくと有効です。

特に,情報処理技術者試験は国家試験なので,「ITに関する国家試験です」と言えば,だいたい分かってもらえます。そういった意味では,ベンダー資格よりも一般向けには使いやすい資格です。
技術力という目に見えにくいものを見えやすくする,そういった効果が資格にはあると思います。

個人的には,一口で資格と言ってもいろんなものがあって,お金さえあれば取れる資格,更新に高額な費用が必要な資格は,あんまり好きじゃないので取っていません。
「ある会社の製品だけ使えるスペシャリスト」は,その製品を使わなくなったら必要なくなりますので,できるかぎり,ベンダーニュートラルな資格を取っておいて,汎用的に使えるスキルを証明するといいんじゃないかな,と感じています。

資格をとる,という目標は,勉強するのにいいモチベーションになります。
適切な資格を選んで,楽しく勉強していきましょう。