株式会社わくわくスタディワールド

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できない自分にOKを出す

私は子供の頃から体が固くって,体育の時はすごく苦労していました。
前屈はつま先に手が届かないし,足も120度ぐらいにしか開きません。
他の体育の授業も苦手でしたが,マット運動や体操の時は,ホントに泣きたくなるぐらい苦手でした。

そんな私が,去年からヨガを週2回ぐらいやっています。
スポーツクラブなので他の人と一緒にやるのですが,全然できなくって,最初は比べてしまい落ち込んでいました。

あるとき,「人と比べなくっていいんだ」ということに気づきました。
目的は,自分の体が健康になることなので,別に人よりできなくってもいいのです。
学校の体育じゃないので,それで成績が決まるわけでもないですし。

そう考えてからは,自分の体の今の状況を冷静に見られるようになりました。
常に,自分が「今できること」を観察して,そこでできる限界を見極めます。
そうすると,少しずつですが,その限界が広がっていくのを感じられるようになりました。


私が試験対策でいつも言っている大切なことは,「自分の現在地を知る」ことです。
自分で言っていながら,スポーツなどの苦手なことだとなかなかできていなかった,というのも反省ですが,実は自分の現在地を正確に知るのは結構大変なのです。

どうしても自分がかわいいので,ついつい実際より良く見せようとしてしまい,まわりだけでなく自分もだましてしまいがちになるからです。
特に,「できない自分はダメ」と思ってしまっていると,そこからどうしても目をそらしてしまいがちになります。

でも,人間は誰でも,得意なことも苦手なこともありますし,できない部分は必ずあります。
だから,そんな自分を認めてしまい,できなくってもOKと思うことはとても大切なのです。

できないことを責めているときにはつい忘れがちなのですが,当たり前に思っている,自分ができることというのも必ずあります。
完全無欠な人間だって,そんな人がいるだけでまわりにプレッシャーを与えますので,それが欠点です。
逆に,できない部分があることで,人はその人に親しみを感じることができます。


できなくっても,それがわかれば練習してできるようになれます。
または,できないことを避けて,得意なことを中心に生きていくこともできます。
それには,今そのままの自分を認めて,OKを出すことが大切なのです。

今は,春の情報処理技術者試験の申込期間です。
無理して背伸びして,自分には難しい試験を受けようとすると,失敗するリスクが高いです。
そして,できない自分を認めたくないと思っていると,ついつい勉強をサボって,「勉強しなかったから合格できなかったよ~」という言い訳を残したくなります。

そんなことを繰り返すよりも,まずはふり返って今の自分を素直に認めましょう。
そこから進むと,地に足をつけて着実に進むことができます。

一歩一歩,今の場所から歩いていきましょう。