株式会社わくわくスタディワールド

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国語力をつける,もう1つの方法

情報処理技術者試験は,応用情報技術者試験以上は記述式ですので,どうしてもある程度の国語力が必要になってきます。
以前,「国語力を身に付ける」という記事を書きましたが,国語力を身につけるには,地道な勉強を行うことが基本になります。
国語力は一朝一夕では身につかないので,日々現代文の問題演習を行うなどの,積み重ねが大事になってくるのです。

そして,その国語力を身に付ける方法には,勉強をする以外にも,すごく効果のある方法があります。

それは,「日々の生活で,コミュニケーションの訓練をする」ことです。
これは,なるべく自分とは考え方の違う,なかなか意志が通じない相手とのコミュニケーションほど効果的です。

最近,昔からの受講生の方とメールでやりとりしました。
そして,その文章がとても読みやすくなっていて,とても驚きました。
昔は正直,文章を読んで言いたいことを理解するのが大変だったのですが,今は1回読んだだけで頭に入ってくるのです。
この文章なら,今年こそはいい結果になるかな,という感触でした。

理由を聞くと,昨年結婚をされたということでした。
結婚相手とは深く話さざるを得ませんし,価値観が違うとコミュニケーションが大変です。
日々夫婦間の会話で練習をしていると,コミュニケーション能力が磨かれていくんだな,と改めて感じました。

国語力は,文章で行うコミュニケーション力なので,当然普段のコミュニケーションの影響を受けます。
ですので,普段の生活でコミュニケーションを多くとっていると,試験問題を解くのにもいい影響が出てきます。

異性というのは,結構お互いに考え方も違いますし,意思を通じさせるのも結構大変だったりします。
それに加えて結婚だと,価値観の違う義父母や義兄弟など,いろんな人が登場しますので,必然的にコミュニケーション能力が磨かれます。

複雑な人間関係は勉強する時間が減るので,一見マイナスに見えますが,コミュニケーション力が上がるので結果的には試験にもプラスです。
家庭や夫婦間の事情で思うように仕事ができないときには,「この経験もあとで活きてくる」と思っていると,精神的にも楽だと思います。

こういったパートナーシップ以外の経験だと,異文化とのコミュニケーションも,影響が大きいと感じています。
よくあるのが,オフショア開発などで海外とやりとりをしている人のコミュニケーション力アップです。

日本人同士だとありえない,コミュニケーションのギャップをいくつか経験するうちに,だんだん必要なことをピンポイントで伝える能力が磨かれていきます。
そうすると試験にも好影響がでるのか,海外帰りの方などが試験を受けると,合格しやすいように感じています。

日常生活で,望むと望まないとにかかわらず,大変なコミュニケーションをとる状況になることは良くあることだと思います。
こうした経験をいろいろ積むことで,コミュニケーション力がアップしていきます。
そして,そのコミュニケーション力が,試験での問題読解力や,解答力につながっていきます。

もちろん,それが苦手な人で勉強の方が好き,という方は,国語の勉強をするのもいいと思います。
論理エンジン」や現代文の問題集などを解くことで,少しずつですが確実に国語力が上がっていきます。
耳で聞くのが好きな方向けには,「わく☆すた公開セミナーDVD 情報処理技術者試験の国語」も販売しています。
その他,本を大量に読むことや自分で文章を書くことも,国語力アップには効果的です。

どちらの方法でもいいので,日々少しずつ,国語力をつける練習をすることが大切です。
1日2日では効果が実感できないかもしれませんが,長い目でみると必ず向上していきます。
成長した自分を楽しみに,一歩一歩,進んでいきましょう。