株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験に必要な数学

わく☆すた,美月です。
今年から試験制度が変わって,高度共通の高度午前1では,「基礎理論・アルゴリズム」が出題されるようになりました。去年まではなかったので,苦手意識を持っている人も多いですが,ここは,勉強しさえすれば確実に得点できるところでもあるので,実はおいしい分野です。
基礎理論とかアルゴリズム,あとはデータベースも,苦手意識を感じる人が多いように感じています。ただ,この苦手意識は,結構,中学校~高校で習った,「数学」に共通するものがあるのかな,とも思っています。
大体,高校まで数学が得意だった,っていう人は,この「基礎理論」分野は得意です。アルゴリズムやデータベースも,数学的な論理的思考が重要になるので,数学で頭を鍛えた人は,比較的解きやすくなります。
コンピュータの理論は,元々数学理論なので,当たり前と言えば当たり前ですが,数学ができないと,結構苦手な分野がいっぱいできてしまいます。
ですので,文系の方や,数学が苦手な方は,一度数学を復習してみるのをおすすめします。
例えば,「プログラマの数学」という本は,そういった数学の基礎を身につけるのにはおすすめです。
プログラマに必要な数学に絞って説明した本なので,無駄なく学べるとは思います。ただ,情報処理技術者試験で必要となる数学を全部押さえている,というほどではありません。できれば,高校数学までは,ひととおり復習してみる,というのをおすすめします。
情報処理技術者試験に必要な数学としては,大体
 ・指数関数,対数関数(logとか)
 ・確率・統計
 ・数列
あたりぐらいまでの,高校で学ぶ数学のうち,あまり理系に特化しない部分です。ですので,高校の授業で習ったはずのことを,復習して理解すれば十分なレベルになります。高校生は,現役で数学の勉強をしていますので,情報の基礎理論を高校生に教えると,乾いた紙に水が染み込むように理解してくれます。
実際,応用情報技術者試験などの問題を解いていると,突然,大昔に習って忘れたような数学が必要になってきます。
例えば,Σの式の立て方や,Σnの求め方が,突然必要になったりします。
ちょっと前には, 1-x^2 = ( 1 - x )(1 + x ) という因数分解が必要になって,焦ったこともあります。
高いレベルの話だと,午前問題では時々,微分や積分ができると楽に解ける問題が出てきます。
アルゴリズムの問題も,時々,数学的な解を求める問題が出てきます。
数学を避けても,情報処理技術者試験に合格することは可能だと思います。
ただ,それは,苦手を意識して,避けながらの勉強になるため,かえってつらいんじゃないかな,と感じています。
別に数学の試験を受けるわけじゃないので,軽く楽しみながら勉強して,なんとなく分かれば十分です。最近は,面白い学習参考書もいっぱい出ていますので,本屋で手に取ってみるのもおすすめです。
できれば,「数学を克服!」ってやるより気軽に,「あ,数学ってこんなに簡単で楽しかったんだ」と味わえるような感じで勉強してみてください。