予想問題集と本試験問題集
わく☆すた,美月です。
試験まで2ヶ月,そろそろ問題演習を始める頃だと思います。
私が個人的におすすめなのは,高度区分では,「予想問題集」よりは「本試験問題集」です。
これは,特定の出版社のそういう名前の本,という話ではなくって,予想問題がいっぱい詰まってる本より,本試験問題が載ってる本,という意味です。
実際の過去問題を解くことは,試験を知る上で何より役立ちます。
試験センターが作成する問題は質が高いので,やればやっただけ勉強になります。
類題の再出題も多いので,意外と勉強した内容が役立ちます。
対して,予想問題は,あんまり問題の質が高くないことが多いです。
問題作りというのは,結構手間がかかりますし,なかなか簡単にはできないものです。そして,作ってもテストや校正が不十分だと,問題自体にバグが残ります。
試験センターが問題づくりにかけている労力を考えると,予想問題の方が質が低いのはある程度しょうがないかな,とは思います。ただ,問題集を解いていて,本質と関係ない部分で悩まされることが多いのは,予想問題の方が格段に多いです。
よく,問題集などの問題を質問されるとき,予想問題集などの過去問題以外の時には,「それって,問題自体が成り立ってないんじゃない?」と思うことがよくあります。
問題作成者の頭の中の思い込みで問題を作っていて,問題の中を探しても前提条件が書いていない。で,その前提条件がないので解答を一意に導けない,という問題は結構あります。
模擬試験の校正などでは,そういった一意性は,結構一生懸命チェックするのですが,予想問題では特に,そのあたりの校正がゆるいことが多いです。
ですので,私は勉強に本格的に使うなら,本試験問題の方が効率的だと感じています。
新試験制度になる前の,前身の試験まで考えると,今の試験区分には過去問が大量にありますので,演習問題には事欠きません。
先週,データベーススペシャリスト試験対策の時にもお話ししたのですが,過去問10年分ぐらいきっちりやり遂げることができれば,まず大丈夫,というぐらい実力はつくと思います。
応用情報技術者試験,データベーススペシャリスト試験では特に,周期的に同じようなことは出題されますし,過去問は,実は,出そうな問題の宝庫です。
ですので,これからの時期の問題演習に使用するには,私は「本試験問題集」をおすすめします。