株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験は少しずつ新しくなっています

IPAのページが,リニューアルしたみたいですね。
情報処理技術者試験情報セキュリティのページも新しくなっています。

デザインも変わっていますが,「未踏」が「突出した若手人材」になっていたり,「ソフトウェアエンジニアリング」が「ソフトウェア高信頼化」になっていたり,分かりやすい見出しになっている感じですね。
クイックアクセスということで,情報セキュリティのページからすぐ,「2013年版 10大脅威」にたどり着ける構成になっているので,使いやすくなっているとは思います。
ただ,リンク先にいくとまだ古いページが残っています。^^;

新しくなったことで,新着情報に「重要」のタグがついて,見分けがつきやすくなっています。
重要なところは,次の試験を受ける方は,チェック必須です。

平成25年度の秋期試験に向けての重要な変更点としては,

・応用情報技術者試験午後は問3(経営戦略)がなくなって全11問になる
・情報セキュリティスペシャリストの午後1は1問減って,3問中2問となる
・ITサービスマネージャの午後1も1問減って,3問中2問となる
・ITサービスマネージャは午後2も1問減って,2問中1問となる
・シラバスと出題範囲が見直されて,JIS標準は新しいものに対応する

があります。
特に,「内容が改訂されて,新しくなっているもの」には注意が必要です。

情報処理技術者試験は,参考書などでは古いままの情報が載っていることがよくありますが,試験自体の内容は,年々リニューアルされています。
ですので,本屋で参考書を見て,「こんな古い情報が載ってるので情報処理試験は古い」みたいなことを言う人も多いのですが,試験の内容自体は,そんなに古い情報は出てきません。

もちろん,基本となる普遍的な知識や,今は使われていなくても今の技術を理解する基礎となる技術は出題されますので,古くからの内容は出てきます。
でも,試験内容は意外と敏感に,最新の傾向を反映させていますし,標準に合わせて,ちゃんと問題も変化していっています。

先日,試験問題を整理していて気づいたのですが,SQLは,標準に合わせて問題の解答が変わっていっています。
現在,試験センターで公表されている「試験で使用する情報技術に関する用語・プログラム言語など(PDF)」によると,現在出題されるSQLのバージョンは,「JIS X 3005規格群」です。

これは,標準SQL3ではあるのですが,正確には改訂された標準SQL3で,SQL2008と呼ばれるものです。
これは,名前のとおり,2008年にできた標準SQLの規格になります。

先日,「更新可能なビューとは」でもお伝えしましたが,以前は,複数の表を使用するビューは更新不可でした。
でも,JIS X 3005では,複数表でも場合によっては可能になっています。

これは,情報処理技術者試験の出題では,2009年頃ぐらいから,反映されています。
具体的には,「2008年(平成20年)春テクニカルエンジニア(データベース)午前問37(PDF)」では,複数の表にまたがるビューは,更新可能ビューではないという解釈での解答です。
でも,「2011年(平成23年)春(特別)データベーススペシャリスト午前2問8」では,複数表にまたがったビューですが,これは更新可能という前提での問題になっています。

このように,試験問題も進化していって,問題の解答も変化していきます。
そのため,新しいもの,現在の現実に合ったことをちゃんと勉強することは大切です。

学校,特に高校ぐらいまでの勉強では,正解は不変で変わらないという認識の方が多いと思います。
でも,研究は日々進んでいますし,正解は時代と共に変わっていくことはよくあります。
そのため,技術も進歩し,正解も変化していきます。
それをキャッチアップして,自分の知識をブラッシュアップしていくことは大切です。

今回は特に,ITサービスマネージャ試験の変化が大きそうです。
秋は私も受験しますし,ITILとの関連も含め,新しい試験傾向については,またまとめていこうと考えています。

いろいろな技術が進歩して,情報は,どんどん新しくなっています。
新しい技術も視野にいれて,いろいろ学習していきましょう。