平成26年春期試験の概要と前回からの変更点
ちょっと前からですが,試験センターから,「平成26年度春期試験について」が発表されてます。
試験は例年通り,4月第3日曜日の,4月20日ですね。
申込みは,インターネット個人申込みだと,平成26年1月14日(火)10時 ~ 2月21日(金)20時となってます。
願書の配布は平成26年1月7日(火)からなので,年明けから結構すぐになりますね。
春の区分は,年2回ある基本情報技術者試験(FE),応用情報技術者試験(AP),情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)の3区分と,年1回,春にしか受けられないデータベーススペシャリスト試験(DB),エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES),プロジェクトマネージャ試験(PM),システム監査技術者試験(AU)の4区分,計7区分になります。
今回から変わることとしては2点あります。
まずは,先日「「情報セキュリティ」の出題強化と来年の試験範囲変更」の記事でもお伝えしたとおり,試験が情報セキュリティ重視となります。
一番影響が大きそうなのは基本情報技術者と応用情報技術者の2つの区分で,こちらは午後問題で,情報セキュリティ問題が必須となります。
今までセキュリティを避けていた人は,避けきれなくなるので注意が必要です。
といっても,研修などの経験上では,情報セキュリティはテクノロジ中心の人でもマネジメント中心の人でもどちらでも選択する人が多いので,それほど影響はないのかもしれません。
午前問題は,全区分で情報セキュリティ分野の出題数が増える予定です。
午前は単純に正答数で合否が決まるので,セキュリティに力を入れて勉強することで,高得点が狙えると思います。
ただ,先日ITパスポート試験を受けた時にも感じたのですが,セキュリティ分野は結構新しい用語が出題されます。
内容が古い参考書で勉強すると,全然ピントはずれになってしまって,問題が全然解けないという事態に陥る危険があります。
平成26年度版だから大丈夫,というのではなく,せめてセキュリティ分野は,標的型攻撃など最近の攻撃の傾向もちゃんと載ってるかどうかを確認してから買うのがおすすめです。
もう1つ,これは平成25年秋試験からの変更ですが,年1回の試験区分では次回が初となる,「試験問題数の変更」です。
具体的には,プロジェクトマネージャとシステム監査技術者の2区分で,午後1が4問中2問選択から3問中2問選択に,午後2が3問中1問選択から2問中1問選択になります。
問題の選択の幅が狭まる,ということで,特に午後2は「自分の経験で書ける問題がない」という可能性が高まることになります。
準備論文を用意しておく,というよりも,臨機応変に問題文に合わせて書く,という力がより重要になってくると考えています。
前回,私はITサービズマネージャ試験を受けたのですが,「午後2の問題が2問だけ!」というのはかなり新鮮でした。
4ページしか文字が書いてなくて寂しい,というのもありますが,「2択で論文のテーマを選ぶ」というのは結構なプレッシャーでした。
春の論述系区分を受ける場合には,そのあたりの準備も必要になってくると思います。
試験の形式や内容は,毎年ちょっとずつ変わっています。
変更点をしっかり確認して,次の試験に向けて準備をしていきましょう。