株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験 前日の悪あがき

お久しぶりの美月です。
気がついたらもう,明日が秋の情報処理技術者試験ですね。

・・・ってことで,今回は冗談抜きで,全然勉強していません。
基本情報技術者試験だから大丈夫,とは思うのですが,こういう油断は命取りですし,最後の悪あがきぐらいはやりたいかな,って考えてます。

情報処理技術者試験の場合,実は,「ちゃんと十分勉強して試験に臨めている」人はそんなに多くありません。
試験会場で見渡すとわかりますが,「どう見ても新品」という感じの参考書を一生懸命見ていたり,試験の途中であきらめて帰る人,などはいっぱい見かけられます。
合格率は10%台~20%台の試験ですが,最初から勝負になってない,という人もかなり多いので,勉強すれば大分確率は上がるはずです。

なので,「ちゃんと勉強してきた」と感じられる方は,自信をもって試験に臨んでもいいと思います。
私自身,ちゃんと勉強して,やれることをやった,と感じられる時には全部合格しています。

そして,そうじゃないときも,運が良ければ合格できたりします。
なので,あきらめずに,試験会場に行って,受けてくることが肝心です。

勉強している人もしていない人も目を通しておくといい,ちょっと点数アップができる情報に,「時事ネタ」があります。
これは,参考書や過去問などだけで勉強していた人には盲点になりやすく,また,少し知っているだけで点数になるところです。

具体的に一番効率がいいのは,今年からすべての試験区分で重点が置かれるようになった,情報セキュリティです。
ざっくり,IPAの情報セキュリティセンターにある情報を見ておくだけでも,大分違うと思います。

例えば,トップページにリンクがあるJVN(Japan Vulnerability Notes),これは脆弱性情報のデータベースですが,最近どんな脆弱性があったのかを見て,そこに出てくる用語を押さえておくと,出る可能性は高いです。今現在は,SSLv3プロトコルの脆弱性や,クロスサイトスクリプティングやOSコマンドインジェクション,DoSなどの攻撃が掲載されています。
あと,このJVNという言葉そのものも,情報セキュリティスペシャリストではすでに出題されていますので,他の試験区分で出てもおかしくないです。

その他,クラウドサービスからの情報漏えいや高度標的型攻撃など,頑張って覚えようとはしなくていいので,一度目を通しておくと考え方がわかって有利です。
特に,情報セキュリティスペシャリスト試験を受ける方は必須です。

あと,全然勉強していない人は,「とりあえず過去問を“見て”みる」というぐらいはやるといいです。
解く時間は足りないと思いますので,持ってる参考書などがあれば,その過去問と解答解説を何問か読んでみると,なんとなく試験の傾向は感じられます。
本来はじっくり時間をかけて何問も解いてみて身につけていくところではありますが,全然見ないのと1回見るのでは,だいぶん違ってくると思います。

今からとりあえずやるなら,参考書を見るよりは過去問の方が有効です。
問題に慣れておくと,明日の受験のときに,とっつきやすくなります。

そして何より,勉強していない人,足りない人が一番やるといいのは,「明日,ちゃんと試験を受けにいくこと」です。
とりあえず受けるだけでも受けてみれば,次の道が見えてきます。

正直,全然勉強しないで受かる,ということは,どんなに頭が良かったり,経験がある人でも難しいです。
ただ,実際に1日,試験を受けてみることで,「その試験がどんな試験か」を,肌で知ることができます。
それは少なくとも,来年再受験をするときには,すごく有利です。

私自身,昔,ネットワークスペシャリストの受験時に,全然勉強しないで受けにいったことがあります。
正確には,勉強しようと思って参考書を買ったけど,読んでわけがわからなくて放置していた,という感じでした。

ただ,実際に受けにいって解いてみると,意外と当時やっていた実務(Webサービスの構築)に近く,全然歯が立たない,ということはなかったです。
もちろん,勉強不足なので合格レベルにはいかなかったのですが,その時,「これはあと1年やればできる」という手応えを感じました。
そして次の年には,見事に合格することができました。

また,論述式の試験の場合には,運がよければ,「自分の経験にピッタリ」な午後2問題が出題されることがあります。
ちゃんと勉強する場合には,少しぐらい自分の経験と違っていても合格できるように対策を練るのですが,そうでなくても実務経験があれば,それに合った問題が出ることも結構あります。
来年過去問を勉強する時に,「去年の問題だったら楽に論文書けてた~」と後悔することもありますので,とりあえず受けに行って,論述式の午後2まで受けてみましょう。

さらに,情報処理技術者試験は,体や頭のコンディションで結構点数が変わってくる試験でもあります。
特に,アルゴリズムなどは,調子が良いときには,意外とさらっと解けたりします。
逆に調子が悪いと,いつもは解けるはずの問題に苦戦したりします。

ですので,今日一番大切なことは,“明日のために体調を整えること”です。
寝ないで教科書を暗記するぐらいなら,ぐっすり寝て疲れをとる方が,結果は良くなることが多いです。

とりあえず,試験を受けに行かないと,絶対に受かりません。
勉強が足りない時には逃げたくなる,という気持ちはよくわかります(私もやったことはあります。^^;)
ただ,受けないとあとで後悔しますし,とりあえず行った方が,精神的にも次の展開的にもいいです。

明日にベストを尽くせるように,今日を過ごしていきましょう。