株式会社わくわくスタディワールド

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「わかっていない」自分に気づく

わく☆すた,美月です。
勉強というのは,やればやるほど,わからないことは増えていきます。
あることを勉強して「わかった」状態になると,その「わかったこと」のまわりに,新たにまた「わからないこと」が出てきて,際限はありません。


何も勉強していない,スタート地点は,「わかっていない」のではなく,「わかっていないとも思わない」状態なのです。なので,「わからない」という状態は,少しは勉強したという,成長の証とも言えます。
「わからないこと」を怖れる必要はないのです。


勉強を始めるにあたって,自分の現在地を知ることはとても重要です。
今現在,「何をわかっていないのか」を明らかにすることは,きちんと前に進んでいくために,欠かせない,大事なことなのです。
「わかっていない」自分に気づけるかどうかは,合格できるかどうかの鍵になります。


私の講師としての経験上,こういうことをする人は合格しづらいです。


  • 答え合わせをすると,自分の書いた答えを消して,正解を書き込む

  • 「自分で解いてください」と言われても解かず,解答が出るのを待って書き写す

  • 自分が解いた問題や試験の,自己採点をしない

  • 博識を示すため,「自分がわかっている知識」を必要以上に披露する

  • 「自分がわかってない」ことを一生懸命隠そうとする

勉強する時には,「何がわかっていないか」を探る作業をし,それを理解してわかっていく,ということの繰り返しになります。
何がわかっていないかがわからないと,何をわかればいいのかもわからなくなります。
ですので,「わかったふり」をすると,進歩が止まるのです。


逆に,こういうことをする人は,結構スイスイと合格していきます。


  • 「わからないこと」を明確にして,的確な質問をする

  • わかるまで何度でも,同じ本や問題を繰り返す

  • 自分が,「基礎がわかってない」と気づいて,基礎を勉強し直す

  • 答え合わせで,自分が間違えた部分は,「赤字で目立つように」印をつける

  • 自己採点のとき,「あてずっぽうで正解した問題」も間違いにカウントする

  • ノートに,自分がわからない部分に,大きく「」をつける

  • 参考書のわかってない部分に,付箋をはったり印をつける

自分がどこがわかってないかを明らかにする作業は,実力をつける上で,とても役立ちます。
そんなに手間をかけなくても,消しゴムを使うことを減らして,赤色のペンを使用するだけでも,結構変わってくるものです。


仕事の時や営業先,客先などでは状況によっては,「わかったふり」をしなければならないことは多々あると思います。
でも,勉強の時には,「わかってない自分」を出した方が,より効果的に,自分の目的のゴールに近づくことができます。


ぜひ一度,「わかっていない」自分を探してみてください。