高度情報処理試験,応用情報技術者試験 参考書の選び方
わく☆すた,美月です。
よく,勉強法の本なんかに,「参考書選びに悩んでるヒマがあったら,どれでもいいから1冊仕上げた方がいい」という内容の記述があります。
私も昔はそう思ってました。
大学入試の参考書は,それでもOKなところがあります。
大体どの本を見ても,必要なことは書いてありますし,一冊完全にマスターしても,必要な知識が身につかない本は,めったにありません。
ただ,それは受験者が多く,予備校などでの受験の専門家が多い大学受験業界ならではの話です。
センター試験などは,50万人以上受験しますし,人生がかかっていると感じている人が多いので,真剣度が違います。問題のある本は,「使えない!」と批判を浴びて淘汰されていきますので,良書だけが残っていきます。
情報処理技術者試験の参考書を,これと同じ感覚で選ぶと,結構痛い目を見ます。
情報処理技術者試験の場合は,「とりあえず本は買ったけど勉強しない」人が多いので,ちゃんと中身がある本より,値段が安くてお得そうな本が売れてたりします。合格まで行き着く人は,何回かは「この本は買って失敗した!」と感じて,買い直します。ですので,本が売れているかどうかは,実はあんまり指針になりません。(もちろん,売れてるいい本もあります。)
あと,情報技術は,どんどん新しくなっていきますので,内容がすぐ陳腐化します。ですので,本当は毎年,かなりリニューアルしなければならないのですが,なかなか追いつきません。「昔からあるベストセラー本」などは,10年以上前の過去問の内容が平気で載っていたりしますが,古すぎて使えないことが多いです。
と,いろいろな事情がからまって,情報処理技術者試験の参考書は,「その試験区分に出ることが書いてある」という最低限のレベルでも,質の担保ができていないのです。そのため,我が社の廉価版DVD「合格への道標」では,おすすめ本,おすすめでない本を紹介しています。
。。。といって,「じゃあ買ってね」ってのはなんかイヤなので,自分で参考書を選ぶときの,選び方のコツを紹介したいと思います。
まずは自分で,1回分でいいので,実際の「過去問題」を解いてみてください。
試験センターのホームページに,平成16年度からの過去問題,解答がすべて公開されています。
全然わからなくてもいいので,出てくる内容やわからない用語をチェックしてください。
それで,その内容がちゃんと出ているかどうかを,買おうとしている参考書で確認してください。
過去問題の解説が出ている場合は,それを読んで,納得できるかどうかで選ぶのが一番です。
ネットワークスペシャリスト試験や応用情報技術者試験の参考書などは,新技術が出ているかどうか,という以前に,「最近の過去問の内容がちゃんと載っているか」でチェックしても,結構ふるいにかけられると思います。
その上で,「わかりやすそう」とか「実力が伸びそう」と感じられる,自分に合う本を選ぶというのがおすすめです。
本気で合格したい方は,ぜひ,ご自分の目で吟味してみてください。