株式会社わくわくスタディワールド

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目の前にある貴重なものに気づく

誕生日プレゼントに,鹿肉のローストをいただきました。
食べやすくおいしくって,あっという間に平らげてしまいました。

熊野の地元産の食べ物は,天然のものが多く,ものすごくおいしいです。
パンも,地元においしいパン屋が2件もあって,どちらも無農薬の全粒粉パンです。

昔,秋葉原にいたとき,おいしいパン屋がなくていろいろ探しました。
いわゆる砂糖たっぷりの,お菓子のようなパンはいろいろあるのですが,食事で使えるような硬派なパンがないのです。
東京でも,自由が丘あたりまで行けば健康的なパンを売っている店もありますが,近所では結局,いい店がみつけられなかったです。

といっても,秋葉原が全部悪い,というわけではなく,秋葉原でしか買えない,面白いものもたくさんありました。
午前0時から始まった,“涼宮ハルヒの驚愕”発売イベントにも行けましたし,新しいものを追いかけるのには最適な街でした。
ヨドバシアキバで,新製品や新刊図書を眺めるのも日課でした。

それぞれの地方に,その土地でしか得られない,貴重なものがあります。
Suumoの京都に関するサイトで,phaさんが「京都には世界の全てがあった」という記事を書かれています。

私も京都で学生時代を過ごしましたが,京都には確かに,“自転車で行ける範囲”に,面白いものがいろいろありました。
哲学の道はお気に入りの散歩道でしたし,よく祇園を自転車で巡ったりしていました。^^;
寺町通りは電気街,というかオタクショップがいろいろあって,結構楽しめます。

振り返って私が生まれ育った広島県福山市。
しばらくテレビを見ていなかったので,今日母から連絡があるまで,地元の水没情報を知らなかったのですが,川が氾濫して大変だったらしいです。
幸い大きな災害になることはなかったようで,良かったです。

高校生の時まで住んでいましたが,その時には,何の変哲もない田舎町だと思っていました。
ただ,今帰省するたびに思うのが,福山は,「便利だけど人が多すぎない,絶妙な田舎」だと感じています。

ユニクロもニトリも近所にありますし,車があれば倉敷の大型イオンもすぐです。
その割に,東京ほど人であふれるということもなく,スタバも書店併設のカフェも,特に並ばなくても座れます。

普通の人が普通に暮らす,というのには,これくらいが一番過ごしやすいんだろうなぁ,と感じています。
うちの弟は大学も地元で,一度も他の市に出たことがありませんし,友人でもずっと地元という人も多いです。
仕事があれば,地元で働けるというのが,一番ストレスがないのかもしれません。

それぞれの土地には,それぞれの良さがあり,どこかが絶対的にいい,ということはありません。
また,どこか住みたい土地があるのなら,そこに行ってみると,意外と簡単に移住できることも多いです。
日本は,どこに住むが,ということを個人の自由で決められる国なのです。

ただ,あそこに行きたい,昔は良かったという前に,今いる土地を味わってみると,新たな発見もあります。
そしてそれは,今この瞬間,その場所でしか得られないものなのです。

というところで,私ももう45歳。
今いる場所,ここ熊野から前に進んでいきます。

今年一年,また改めてよろしくお願いいたします。