平成29年4月1より登録開始される『情報処理安全確保支援士』は,ただいま登録受付中です。
初回登録申請は,平成29年1月31日(火)(消印有効)までですので,すでに登録資格をお持ちで,最初の情報処理安全確保支援士になりたい方は,早めにご準備ください。

というのも,情報処理安全確保士の登録には,かなりの時間と手間がかかります。
私も今回,初回登録申請を行い,先日「登録申請書類の受付通知」が届いたのですが,書類を揃えるのに2週間ぐらいかかりました。
都会に住んでいて,平日昼間に時間がある方だともっと簡単だとは思いますが,申請を行うつもりなら,早めの準備は大切です。

ここでは,情報処理安全確保支援士になるために必要なことをまとめておきますので,参考にしてください。
公式の登録手続きは,こちらに記述されています。

登録に必要な書類(取得に手間がかかるもの順)

1.試験合格証書のコピー
2.登記されていないことの証明書
3.身分証明書
4.戸籍謄本(抄本)又は住民票の写し
5.登録申請書
6.誓約書
7.登録事項等公開届出書
8.登録申請チェックリスト

全部揃えると,次のような感じになります。

それでは,詳細をみていきましょう。

1.試験合格証書のコピー

これがないと始まらない,取得に一番手間がかかるものは,「コピーをとるための合格証書」です。
過去のテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験,または情報セキュリティスペシャリスト試験の合格証書が必要となります。

複数枚お持ちの方は,できるだけ新しい年度のものを使用した方が,集合研修を受ける必要がある年度が遅くなりますのでおすすめです。
国家資格「情報処理安全確保支援士」 講習のご案内」にもありますが,試験合格日から登録日までの期間が3年以内なら,集合研修は3年目で大丈夫です。
これが,3年を超えていると,1年目に集合研修が必要となり,負担が増えることになります。(集合講習費用は80,000円の予定)

ちなみに,私は2015年春に取り直した合格証書を利用しました。
平成29年春からは,情報処理安全確保支援士試験(SC)となりますが,登録を急がない方で合格の自信があれば,初回の試験を受けてから登録するのもいいかもしれません。

2.登記されていないことの証明書

書類を揃えるうえで,一番手間がかかるのは,法務局で発行していただく必要がある「登記されていないことの証明書(成年被後見人、被保佐人に該当しないことの証明)」です。
いわゆる「ないこと証明」と呼ばれるもので,精神上の障害などがなく,後見人が必要な状態ではないことを証明するための書類です。
3か月以内に取得のものが必要となります。

取得方法は,東京法務局の「登記されていないことの証明書の申請方法」にありますが,窓口か郵送での申請を行う必要があります。

注意点としては2つあって,窓口で申請する場合には,「全国の法務局・地方法務局」に平日の昼間に行く必要があることです。
法務局の「業務取扱時間・開庁日のお知らせ(PDF)」にありますが,受付時間は午前8時30分から午後5時15分で,土曜日・日曜日・祝日・年末年始(12/29~1/3)は業務を行っておりません。

また,法務局自体は全国各地にあるのですが,「登記されていないことの証明書」が取得できるのは,東京法務局や地方法務局の本局の戸籍課窓口のみです。

例えば,私が住んでいる和歌山県田辺市にも,「和歌山地方法務局 田辺支局」があり,会社の登記などだいたいの業務は,こちらで行えます。
しかし,「登記されていないことの証明書」の取得は本局,つまり和歌山だと和歌山市の和歌山地方法務局まで行く必要があるのです。
ここは,うちからだと車で3時間ぐらいかかるので,行くのは現実的ではないのです。

これは東京都内など都心でも一緒で,例えば昔私が住んでいた秋葉原では,近くに「東京法務局 台東出張所」があってよく利用していましたが,こちらで「登記されていないことの証明書」の取得はできません。
東京都で取得する場合には,千代田区九段にある東京法務局まで行く必要があります。

ですので,平日の昼間に自由に外出できて,法務局が近くにある人以外は,窓口申請は非現実的です。
また,経験上,法務局はかなり混雑していることが多いので,申請に時間がかかったり,場合によっては翌日の交付になることもあります。
そのため,大体の人は,郵送申請で取り寄せることになります。

2つめの注意点の場合は,郵送申請では,東京法務局民事行政部後見登録課のみの取り扱いとなることです。
地方在住の場合でも,郵送の場合は申請は東京となります。

郵送申請の場合は,法務局の登記されていないことの証明申請(後見登記等ファイル用)にある,「登記されていないことの証明申請書(後見登記等ファイル用)(PDF)」をダウンロードして使用します。
PDF内にAcrobat Readerで書き込みができるので,手書きの必要はありません。

また,申請書には,300円の収入印紙を貼り付ける必要があります。
さらに,郵送では,返信用封筒を同封する必要があり,往復の切手代(82円×2)もかかります。

私の申請時には,郵送申請を郵便局で出してから,返送されてくるまでに1週間かかりました。
余裕をみて早めに申請するのがおすすめです。

3.身分証明書

続いて必要なのは,「身分証明書(後見登記の通知を受けていないことの証明)」です。
こちらは「成年被後見人又は被保佐人とみなされる者に該当せず,破産者で復権を得ない者に該当しない」ことを証明するための書類です。
3か月以内に取得のものが必要となります。

こちらは,よくある身分証明を行うための証明書(運転免許証や健康保険証のコピーなど)ではなく,市役所などで発行していただく公式書類なので,注意が必要です。
発行手数料は,市町村によって異なる可能性はありますが,例えば東京都台東区では,1通300円です。

また,気をつけなければいけないのは,申請をする場所は,現住所ではなく,本籍地のある各市区町村であるという点です。
就職などで都会に引っ越して,本籍は地元のまま,などという方は特に注意してください。

私自身も,本籍地と住民票のある都道府県が違うので,郵送で本籍のある市役所に郵送申請を行いました。
なお,郵送申請の場合は手数料相当の定額小為替を同封する必要がありますので,発行費用に加えて100円の手数料がかかります。

こちらも,郵送申請してから返送されてくるまでに1週間かかりましたので,本籍地が遠方の方はお気をつけください。

4.戸籍謄本(抄本)又は住民票の写し

戸籍の謄本若しくは抄本又は住民票の写し」は,取得することも多い書類ですので,なじみのある方も多いと思います。
戸籍謄本や抄本は本籍地,住民票は現在住んでいる市町村で取得できます。(郵送申請も可能です)
3か月以内に取得のものが必要となります。

戸籍謄本は家族全員,抄本は本人のみの証明となりますが,情報処理安全確保支援士の場合は,本人のみの抄本で問題ありません。
住民票を取る場合も,本人のみの住民票の写しで問題ありません。

どちらでもいいですが,通常は戸籍謄本よりも住民票の写しの方が安いですし,(東京都台東区の場合は戸籍謄本・抄本は450円,住民票の写しは300円),住民票の写しは土日でも発行できる自治体が多いです。

私は,近所にある本宮行政局の窓口で,住民票を取得しました。

5.登録申請書

ここから先は,国家資格「情報処理安全確保支援士」3.登録手続きについてにあるPDFをダウンロードして記述する書類です。
登録申請書は,氏名や性別,合格証書番号や住所,勤務先などの必要事項を記入するものです。

さらに,収入印紙(9,000円分)及び登録手数料(10,700円)を金融機関に振り込んだ証明書を貼り付ける必要があります。
金融機関の振込先は三菱東京UFJ銀行東京法務部ですので,振り込みを行う金融機関によって異なる,所定の手数料がかかります。

振り込みの証明は,窓口やATM振り込みでは受領証などの原本が必要ですが,インターネットバンキングの場合は振込完了画面のコピーで大丈夫です。

私自身は,インターネットバンキングを利用したので,振込完了画面のコピーを利用しました。
A4の紙いっぱいに印刷されていて,貼り付けるのは無理があったため,単に送付書類として同封しました。

6.誓約書

誓約書もダウンロードして記入する書類です。
禁錮以上の刑や情報処理に関する罰金以上の刑に処せられてから2年が経過しない者ではない,ということを誓約します。

手書きで自筆の署名を行い,印鑑を押す必要があります。

7.登録事項等公開届出書

情報処理安全確保支援士登記事項等公開届出書もダウンロードして記入する書類です。
登録事項をどこまで公開するかの届出を行います。

登録情報を公開するかどうか,公開するならどこまで(氏名,生年月,合格証書番号,自宅住所(都道府県のみ),勤務先名称,勤務先住所(都道府県のみ)の6つ)公開するかを選びます。
2ページ目に公開についてのアンケート用紙が添付されています。

8.登録申請チェックリスト

書類が全部揃ったかどうかをチェックするチェックリストです。
この書類は記入してチェックするだけでなく,同封して提出する必要があります。

このチェックリストを全部記入して,チェックリストを含めたすべての書類を封筒に入れて郵送します。
簡易書留で送付する必要がありますので,通常のA4封筒(定形外郵便物50g以内で120円)での基本料金に加え,310円がオプションサービスとして加算されます。
収入印紙などを買う必要があるため,郵便局の窓口で行うと確実です。

情報処理安全確保支援士の申請までの流れは以上です。

全部窓口で書類を取得して申請しても,ここまでの流れで最低21,030円かかります。
郵送で書類を取り寄せると,さらに往復の切手代や定額小為替の手数料などが加算されます。

これから登録申請される方のお役に立てれば幸いです。