株式会社わくわくスタディワールド

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資格試験に共通の勉強法

わく☆すた,美月です。


ちょっと前に出た本に,「弁護士が書いた究極の勉強法」というのがあります。
弁護士の方の本なので,基本的に司法試験向けの話が多いのですが,なんか読んでて,「資格試験の勉強って,どんな分野でも,基本的に同じなんだなぁ」と改めて感じました。


例えば,「試験に受かるためには,わかりやすい文章を書く必要があります。」と,分かりやすい文章を書く必要性が強調されていました。試験は紙一枚の勝負で,読みやすくわかりやすい文章が評価されることについて,いろんな例を挙げて説明しています。
このあたり,情報処理技術者試験の午後の記述や論文の考え方と,全く同じです。


「自分の頭で考える」ことと「暗記すべきは暗記する」ことの両方の大切さ,またそれは両立することについての記述もあります。これもまさに,情報処理技術者試験と同じです。


情報処理技術者試験は,単なる暗記の試験ではありません。
たまに,ひたすら用語を覚える人がいますが,そんなことで合格できるのは,基本情報技術者試験ぐらいまでだと思います。きちんと,自分の頭で考えて理解することが,応用情報技術者試験以上では必須となります。
といって,暗記は必要ないか,と言われると,そんなことはありません。ある程度の知識,それも,「現在使われている新しい技術の知識」は必須です。暗記だけでもなく,考えるだけでもなく,その両方が必要なのです。


ここで,この本で紹介されていて,私もよく実践している方法を1つお話しします。
それは,「過去問を,理解できるまで徹底的にやる」ことです。


私が,ピンポイントで,「わー,これ,情報処理試験と同じ!」と共感したのは,司法試験でも,過去問解説の問題集は洗練されておらず,よくない解答例や解説がいっぱい載っている,という点です。^^;
このとき,「解説がダメ」と言ってみてもはじまらないので,私は「良くない解説であることを前提に,自分の頭で解いてみてから解説に突っ込みを入れながら読む」というやり方をしてました。


弁護士が書いた究極の勉強法」の著者の方も,「よい解説でないことを前提に読むので,自分の頭で理由を導けるか,まず考えてみます。」といわれています。「自分の頭で考えた解説の方がわかりやすいときは,それでよしです。解説の方がわかりやすいときは,その思考過程から学びます。」ということで,解説の方が正しいと思わない姿勢は,大事です。


解説を読んで分からないときには,とりあえず,「?」をつけておいたり,印をつけて,あとで調べます。他社の過去問集を立ち読みしてみてもいいですし,それでもわからなければ,専門書をあたるのもいいです。
個人的な体験だと,ネットワーク分野で疑問を持って調べたときには,オライリー社の「DNS&BIND」や「Sendmail」など,専門書を見ると,原理からよくわかって,疑問点が一気に氷解,ということが多かったです。


全部解決しなかったら,それはそれで「わからない」ままで飼っておくと,そのうち解答に出会えることも多いです。他の問題を解いているときや,たまたま他の人と話をしているときに,急に答えが浮かんでくることも多いです。


大事なのは,「活字情報はすべて正しいと信用しない」ことと,「すぐにわからなくてもあきらめない」ことだと感じています。