おすすめ参考書 ~情報セキュリティスペシャリスト編~
●ご注意
この記事は,2011/12/25現在のものになります。最新は,「おすすめ参考書 2013年秋向け ~情報セキュリティスペシャリスト編~」になりますので,リンク先をご参照下さい。
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おすすめ参考書シリーズ,今回は年2回ある高度区分,情報セキュリティスペシャリストです。
参考書についての詳しい解説は,「合格への道しるべDVD」で行っていますが,ここではみんなで共有しておいた方がいい,基本的な情報をお知らせします。
情報セキュリティスペシャリスト試験の場合,「マニアックなセキュリティ知識」は不要です。
かといって,全然知識がいらないかというと,セキュリティ全般の基本的な知識は必須ですし,勉強する内容はそれなりに多いです。
具体的には,「情報処理教科書 情報セキュリティスペシャリスト 2012年版」にあるような知識があれば,十分だと思います。
これを全部覚える必要はありませんが,ある程度読んで,全体的に理解するぐらいはやった方がいいと思います。特に1章に出てくる考え方を身に付けることが,合格へは不可欠です。
ですので,この「情報処理教科書 情報セキュリティスペシャリスト」が,情報セキュリティスペシャリストを受験するのなら,定番本になると思います。
それ以上に,マニアックな知識を追い求めるのは,この試験の合否には関係ありません。
暗号理論を極めるとか,SSLを細かくマスターするとか,そういったことは,知的好奇心を満たすのには楽しいですが,試験の役には立ちません。
だいたい,毎年不合格になる人のパターンで多いのは,技術に走りすぎて問題文を読まない,というものですので,技術を極めるよりは,問題文ときちんと対話する練習をした方が有益です。
情報セキュリティスペシャリストの場合,合否を分けるのは,知識よりも「いかに問題文と対話できるか」です。
ですので,過去問演習を中心とした演習が,とても大切になってきます。
前述の「情報処理教科書 情報セキュリティスペシャリスト」は,他の区分と違って,過去問が何年分も載っているわけではないので,別に過去問集が必要になります。
過去問集としては,一番解説がしっかりしているのは,「徹底解説 情報セキュリティスペシャリスト本試験問題〈2011春〉 (情報処理技術者試験対策書)」だと思います。
今この本を手に入れておいて,次に発売される向けを手に入れると,過去5期分手に入りますので,それくらい演習するといいと思います。
わく☆すたでも,今期は限定公開(有料)で,UstreamかYouTubeで過去問解説を行おうと考えてもいます。
公開セミナーでも,過去問演習は積極的に取り入れていきます。
情報セキュリティスペシャリストの試験は,高度区分の割に年2回受験できてとっつきやすく,受験者も結構多いので,参考書や問題集はたくさん出ています。
ただその分,玉石混淆という感じで,過去問の解説が,執筆者も理解できていないのでは?と思わせるものだったり,試験のポイントとあまり関係ないことばかり書かれていたり,といった参考書や問題集も存在します。
自分で書籍を選ぶときには,過去問を1問でもいいので解いてみて,その解説が納得できるものを選ぶのがおすすめです。
応用情報技術者試験合格レベルの方が受験するなら,準備期間はだいたい3ヶ月ぐらいが適当な試験です。
今からじっくり,春の合格に向けていきましょう。