国語力を身に付ける
情報処理技術者試験は,日本語で出題される国家試験です。
そして,特に応用情報技術者試験以上の午後は,記述式の試験です。
ですので,当たり前なのですが,日本語で文章を読み書きするための力は必須です。
そして,日本語に限らず,語学というものは,かなり練習を繰り返して,習熟する必要があります。
ちょっと覚えただけ,本1冊マスターしただけ,というのでは全然足りません。
ですので,日本の学校には「国語」という科目があって,義務教育で9年,そして高校で3年の計12年で,積み重ねて学習していきます。
高校レベルの現代国語が習熟できていれば,日常生活でも,そして試験を受ける上でも,特に不自由することはないはずです。
ただ,その学習をちゃんとやっていなかったり,途中で投げ出していたりすると,後でツケは回ってきます。
文章が正確に読めなかったり,相手に伝わる文章が書けなかったりするので,試験だけでなく,日常の仕事でも支障が出てくるのです。
仕事だと,他の人にお願いしたり,明るさや勢いで押し切ったりして,なんとかなる場合もありますが,ごまかしが全然きかないのが試験の答案です。
試験に合格するためには,どうしても,ある程度の国語力は不可欠になります。
小説や詩などを感覚的に読む必要はありませんが,論理的に書かれている文章を正確に読み取り,論理的に文章を書く力は必須です。
特に,論述系の試験の場合には,論旨の一貫した文章を書ける能力がないと,内容以前の段階で不合格になります。
そういった,論理的な文章に対する国語力を身に付けるためには,論理的な文章を読み,論理的な文章を書く,という練習を行う必要があります。
ただ,単に「論理を理解している」だけでなく,「使いこなせる」ようになる必要があるので,繰り返して習熟させることが大切です。
勉強方法としては,基本的には中学~高校の現代文の問題集などを行うのが王道です。
ただ,問題集1冊でOK,というわけではなく,ある程度習熟するまで,しっかり時間をかけて学習する必要があります。
わく☆すたでは,「論理エンジン」という教材を扱っています。
中学レベルぐらいから確実に一歩一歩身に付けていけるので,一番確実な基礎力強化方法だと考えています。
結構高いので,おすすめするのには抵抗がありますが,市販のものよりもかなりわかりやすく,順を追って学習していくだけで力がつくようにできています。
最近,論理エンジン自体がリニューアルしてバージョンアップしたので,より面白く,役に立つ教材となっています。
読解力がないと,専門書から情報を学ぶ時にも支障がでてきます。
文章力がないと,人とのコミュニケーションがうまくとれないことも多くなります。
そういったちょっとした差が,何年も仕事をしていると,とりかえしのつかないくらい大きな差になってきます。
ですので,なるべく早い時期に,一度しっかり基礎力として,国語を学習することはおすすめです。
できないことを見ないようにして,避けて通っているとそのうち,壁につきあたります。
一度,苦手なことに正面から向き合って,そこから前に進んでいきましょう。