株式会社わくわくスタディワールド

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競争するのではなく,協力する

今日,Studyplusという勉強SNSに登録してみました。
なんとなくさわってみましたが,いろいろ仲間と出会えるソーシャル機能がついていて,面白いですね。
自分のシステム監査技術者に向けての勉強も,少しずつ記録していこうと思います。
友達申請も歓迎です。

この勉強SNSで,「大学受験勉強法ラボ」というページが公開されています。
大学受験に特化していますが,勉強法の内容は,結構いろいろ役立つと思います。

個人的にいいな,と思ったのが,「勉強できる人とできない人の3つの違い」という記事です。
この記事で,勉強できる人とできない人の,勉強の考え方に対する違いについて書かれています。

以前,「試験とゲームの共通点」という記事などにも書きましたが,試験はゲームだと考えて楽しんだ方が,結果はついてきやすいです。

そして,一番大きいのは,「受験勉強は助け合い」と思えるかどうかだと思います。
ライバルがいた方が燃える,という人もいるとは思いますが,いいライバルは,実は成長を助けてくれる,重要な仲間です。

私自身も,勉強仲間がいたから成長できた,とすごく感じています。
勉強会,SNS,セミナー,いろんな場面を利用して,仲間に出会えると,勉強は加速度的にはかどるようになります。
孤独な戦いにしないのが,長丁場を乗り切るコツです。

ただ,大学受験と情報処理技術者試験の勉強では,大きな違いが1つあります。
それは,「参考書」についてです。

Studyplusの代表の方が,「「ソーシャルラーニングで教育を変える」 24歳起業家・廣瀬高志氏の提唱する次世代型教育サービス」で語られているのですが,大学受験には,さまざまな名参考書が存在します。

受験者も多いですし,何年もこなれて淘汰されてきている参考書群は,基本的にハズレはありません。
私自身も,Z会の『速読英単語』なども使っていましたし,いろいろいい参考書を見つけるのが楽しみでもありました。

大学受験の場合には,自分に合った参考書を見つけて,それを使ってちゃんと勉強すれば,東大でも京大でも合格できると思います。
できれば,「これがいい!」という参考書の情報を,信頼性のある情報源から得られれば,より確実です。

それに対して,情報処理技術者試験の参考書は,質の担保は全然できていません。
「どうしてこんな参考書が?」と思うような的外れな本が意外と売れていて,平気で版を重ねていたりします。
大学受験の本のような,質の悪いものが淘汰されるような状況には全然なっていません。
ですので,「参考書の内容を完璧にやっても合格できない」という最悪の事態も結構起こります。

試験区分によっては,適切な参考書がないものも,結構あります。
私が,自分で参考書を書こうと思い立ったのも,そのためです。

別に,他にいい参考書があれば,それで十分です。
ですので,私は必要な本がちゃんと出版されている,プロジェクトマネージャ試験向けの参考書を書く気はありません。

いろいろな分野が好きで得意な人が書く,いろいろな分野の役に立つ本が,適当にたくさんあればいいな,と思っています。
ですので,私が好きで得意な範囲で,今必要なものがない分野について本を書いていますし,これからも書いていこうと考えています。

応用情報技術者試験の参考書は,ソフトウェア開発技術者向けのをちょっと手直ししただけの内容が古すぎる本ばかりなのが気になっていました。そこで,ちゃんと「応用情報技術者」の試験範囲に合わせた,必要な新しい知識が学べる参考書を出す必要があると考えて作りました。
徹底攻略 応用情報技術者 教科書 平成25年度」は,「今現在の」出題範囲に合わせていますので,ひととおり読んでいただくと,試験合格に必要なレベルの知識はしっかり身につくように作っています。

ネットワークスペシャリスト試験の参考書は,ネットワークの専門家でない人向けの参考書がないのが気になっていました。
マスタリングTCP/IPはいい本ですが,それだけだと試験範囲をカバーするには足りないですし,順を追っていろいろな分野を学んでいく必要があります。
他の参考書は,いいものもあるのですが,ネットワークの専門家やインフラエンジニア向けで,システムエンジニアが読むには厳しい感じです。

ですので,ネットワークを専門とはしていないけど,今後はネットワークの知識も必要になってくるので勉強しようという人向けに,「徹底攻略 ネットワークスペシャリスト 教科書 平成25年度」を作りました。
ネットワークの基本は丁寧に解説してあるので,応用情報技術者レベルの方でも十分,お読みいただけると思います。

情報処理技術者試験で,必要な参考書が十分に用意されていれば,私の出番はなかったのかな,とも感じています。
そういう意味では,仕事があることに感謝です。
できれば,売上を競って競争するというよりも,受験生の方に必要なものをバラエティ多く揃えられるよう,他の著者の方々とも協力していけたらと考えています。

これからも,いろいろ役立つ本を作っていきたいと思っていますので,「こんな本があったら欲しい」というアイデアがありましたら,ぜひお寄せください。
実現できるかどうかはわかりませんが,面白そうならやってみたいと考えています。

競争ばかりしていると,疲れてしまいます。
協力できるところは協力しながら,みんなで楽しく勉強していきましょう。