株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

東京-熊野の行き方2 ~変わり種編~

熊野は,『陸の孤島』『ハワイより遠い』なんて言われることもあります。
実際,ドアツードアでかかる時間を考えたら,ハワイに移住して働くのと大して変わらないんじゃないか,と思うこともあります。

ただ,東京と熊野は同じ日本列島の本州にあり,“地続き”なのです。
昔の人は歩いて熊野三山詣でをしていたぐらいですから,頑張れば歩いていくことも可能なのです。

ということで,現実的な裏技から,超ヒマ人で体力がある人じゃないとできない方法まで,東京から熊野への行き方を紹介していきます。
別に熊野に限らず,他の地方に行くのにも,ある程度参考になるはずです。

1.高速乗合バス(路線バス)を組み合わせる

名古屋から新宮へは,「名古屋南紀高速線」という夜行ではない高速バスがあります。
所要時間は,名古屋(名鉄バスセンター)から新宮(三交新宮駅前)で4時間2分です。

1~2時間に1本ぐらいは走っていますので,時間はかかりますが,実は特急南紀よりも時間の融通がきいて便利です。
さらに,大人片道4,100円ですので,安くもありますし,4枚綴りの回数券なども発売されています。

この区間をJRを使って特急南紀(自由席)で行くと,3時間27分で,6,870円かかります。
あまりかかる時間も変わらず,安くなるので,いろいろお得です。

あと,この区間の特筆点としては,「駐車場が無料となるバス停があること」です。
新宮駅前の駐車場に車を停めて出かけてしまうと,1日700円の駐車料金がかかってしまいます。
しかし,駐車場無料のバス停である,「三交南紀(山崎車庫)」バス停か,「三交海山(海山バスセンター)」まで行って車を停めると,何日駐車していても無料です。
ですので,熊野“から”名古屋より先に行く方には,かなりおすすめな方法となります。

名古屋からは新幹線に乗るのもいいですし,名古屋からの高速バスに乗り換えるという手もあります。
名古屋-東京は格安高速バスの激戦区ですし,安い4列シートの間近割夜行便なんかだと,1,300円ぐらいからあります。
安全性は全く保証しませんが,安く行くならこの方法もありではあります。

2.車で行く

東京-熊野は陸続きですので,車で走ってくるのは,時間さえあれば可能です。
公共交通機関が発達していない地域なので,東京から移動して観光するなら,自家用車が使えるこれが一番便利かもしれません。

首都高や東名高速道路の東京ICから,新東名道路を通って伊勢湾岸自動車道,東名阪自動車道,伊勢自動車道,紀勢自動車道と高速を経由して行けます。
ただ,紀伊半島の南部は,まだ高速道路は全線開通していませんので,それで行けるのは行けるのは尾鷲北ICまでです。
途中,熊野市まで断続的に高速がありますが,それ以南は,国道42号線を利用することになります。

Google Mapで,東京駅から熊野本宮大社までは571kmです。
高速道路区間は,東京ICから紀伊長島ICまでETC料金で10,340円といったところで,行き方や曜日,ETCの種類などで変動します。

ガソリン代もかかりますし,1人で行くなら安い方法とはいえません。
複数人で一緒にいくなら,人数あたりは安くなります。

ただ,関東への移動を全部車で行うと,かなり疲れます。
若くてそれなりに体力がある人のみにおすすめする方法です。

3.バイク・原付で行く

時間がありあまっていて,原付での旅行を楽しめるのなら,原付で行く方法も楽しいはずです。
しないことリスト』『持たない幸福論』などの著書で知られるphaさんが,「東京から和歌山まで原付で行く」というブログ記事を書かれています。

夏に3,4日かけて,適当に途中の宿に泊まりながら,もしくはキャンプしながら走るのなら,悪くないかもしれません。
こちらは車以上にハードそうなので,若くて元気で,ヒマがある人限定です。

4.自転車・徒歩で行く

自分ではやらないですが,熊野古道近辺は,歩いて熊野本宮まで向かっている人が,今でも結構います。
まわりに聞いても,“熊野古道を歩き切った”という経験者は,意外と多いです。(多分近所だからですが)
いい体の鍛練にもなりますので,休日の趣味としていいんじゃないかと。

休日になると,自転車で熊野本宮まで参宮している猛者を結構見かけます。
結構な坂道を,えっちらおっちら登って行ってます。

ロードバイクが一番多いですが,マウンテンバイクや普通の自転車なども見かけます。
頑張れば不可能ではないみたいです。

5.ヒッチハイクで行く

これも自分ではやらないですが,先日,ヒッチハイクで熊野に来た大学生に会いました。
このあたりは結構,ヒッチハイクが成立しやすいようです。

田舎ならではの人のふれあいも体験できますし,意外と面白い方法かもしれません。

6.ツアーで行く

逆に,自分で考えたり動くのが面倒,という場合には,観光ツアーもそれなりにあります。
例えばこんな感じで,熊野三山だけではなく,高野山や伊勢までついてくるツアーなんかもあったりします。

時間に追われて自由はあんまりないですが,お得で楽だとは思います。
残念なのは,この地方から逆に東京に行くツアーなどがないこと。人数が集まらないからかな,とは感じます。

7.船で行く(今はNG)

去年,「東京から南紀勝浦港までフェリーで行けるよ」という話を聞いて,ぜひ乗ってみたいと思い,いろいろ調べました。
ただ,残念ながらこの経路は,現在は廃止されてしまっているようです。
昔は東京から南紀勝浦港経由での高知行きのフェリーがあったそうです。

というところで,いろいろ紹介してきましたが,熊野への行き方には,かなりいろいろな方法があります。
ご自分の時間や体力,予算に合わせて,いろいろ考えるのに参考にしてみてください。