常識のウソ

最近聞いたのですが,走るときに「速く走るよりもゆっくり走った方が楽」というのはウソらしいです。
自分の走っている体感からしても,適当に走って快適だと感じるよりも遅い速度で走ると,逆に体のいろんなところに力が入って疲れてきます。
もちろん,無理して速くすると大変にはなるのですが,最適速度より遅いのは,ゴールするまでの時間も長くなりますので,それも大変です。
自分にちょうどいい速度を保つ,というのが,実は一番楽なんじゃないかな,って感じてます。
勉強についても,同じことが言えるように感じています。
勉強しないのって楽,って思っていても,「やらなきゃ」と思ってたり,「やらないのはダメな自分」とか思ってたりすると逆に疲れてしまいます。
無理して頑張りすぎると後が続かないのでNGですが,やらなさすぎるのも,心理的負担が大きくって大変です。
適度に,「もういいかな」と感じられるぐらいまで勉強すると,一番気持ち良く学習が進みます。
そして,勉強系の常識で意外と根強いのが,「長い時間勉強したほうが実力がつく」というもの。
睡眠時間を削ってでも勉強をした方が身になる,というのは,少なくともウソです。
1日10時間以上勉強をすると,最後の方は頭に入らなくなります。
30分でも,いい感じで勉強できれば,その方がずっと実力がつくことは良くあります。
眠い目をこすりながら夜中まで勉強,というのは,暗記系の科目ならありですが,数学系の科目ではタブーです。
情報処理技術者試験は,ちゃんと勉強すると,暗記するよりも考える方が多くなると思います。
そんなときには,ちょっとの時間でも,ちゃんと考えながらやった方が効果的です。
もう1つ,今壊した方がいいかな,と感じている常識は,「ぎりぎりになって勉強を始めても受からない」というもの。
残り3週間あれば,状況次第では,合格するだけの実力を身につけることは可能です。
直前の時期って,ついつい付け焼き刃の知識を身につけて,受かろうとしてしまいがちです。
でも,そんな感じのやり方だと,受からないのが試験です。
情報処理技術者試験は,知識が合格の最大ポイントではないので,逆に「知識だけある」ことはマイナスに働くこともあります。
情報処理技術者試験の高度区分は,大切なことは,その試験特有の「考え方」になります。
その試験区分の仕事をするために必要な「本質的なこと」が,わかっているかどうかを問われる試験です。
なので,そこさえわかってしまえば,意外と簡単に受かります。
そして,それは,試験勉強でなくても,日々の業務に真剣に向かい合っていれば,すでに身についていることも多いのです。
論述式の試験だと,その本質的な考え方さえできているのが伝われば,細かい記述は拙くても合格できます。
スペシャリスト系の午後2だと,記述式の答案に「わかってる」ことが見える解答が書ければ合格です。
私もそうですが,人間ってついつい,思い込みでいろいろ決めつけてしまいます。
ちょっと視点を変えて,本当はどうなんだろう,と見直してみると,いろんな気づきもあります。
あと3週間,あまり常識にはとらわれず,できることをやっていきましょう。
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