株式会社わくわくスタディワールド

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4択問題で点数をとる方法

今日,最近お気に入りの,「ココハナ」という雑誌で,東村アキコさんの「かくかくしかじか」というお話を読んでいました。
今回は,美大受験のためにセンター試験を受ける,というお話だったのですが,そこで出てきたのが,正攻法ではなく,マークシート試験を突破する方法。
邪道と言えば邪道なのですが,どうしても切羽詰まった時には,この方法もありかな,とは思いました。
というか,正攻法でやれるだけやって,最後のわからない問題で使う,というぐらいの意識なら,特に問題はないのかな,とは思います。
例えば,「4択のうちの1つを選ぶ時に,出題者の心理を読んで答える」という方法があります。
出題者は,まぎらわしい「ひっかけ」を作るので,それを見抜けば正解できる,という方法です。
これは実際,作問をするときに,よく使う手口だとは思います。
私自身,時々午前問題は作りますし,4択問題の「不正解の3つの選択肢」を作るのは,意外と難しいのです。
簡単に答えがわかっても困りますし,わざと「まぎらわしい」選択肢を作ります。
そして,「ちゃんと勉強してる人は正解できて,勉強しない人には正解がわからない」問題をうまく作るのが,出題者の腕の見せ所です。
ですので,実際の勉強の時には,その「まぎらわしい」ところに重点を置いて勉強すると,出題される確率は高くなります。
例えば,応用情報技術者や高度区分の午前問題でとても良く出題されるのは,「フェールセーフ」と「フェールソフト」です。こういう,ちゃんと理解していないとまぎらわしい,という言葉は,勉強したかどうかを測るのにうってつけなので,良く出題されます。
「ライトスルー」と「ライトバック」,「フォルスポジティブ」と「フォルスネガティブ」,「SNMP」と「SMTP」,「RFP」と「RFI」など,いろいろあると思います。
こういう用語は,意識して両方合わせて,押さえておくのがおすすめです。
あと,4択なので,4種類で1組,みたいなのは出題されやすいです。
例えば,ACID特性が出題されるときには,4択一つ一つが,原子性,一貫性,独立性,耐久性のそれぞれに対応していることが多いです。CMMIなどでは,4択で,レベル2,3,4,5が出てくることが多いです。こういったものも,まとめて違いを押さえておくことが肝心です。
ITパスポートと応用情報方技術者の午前は,試験に出てくる範囲は,実はまったく同じです。
同じ分野の中で,難易度を変えて出題されます。
そのときに,難易度を変えるおもな原因が,「他の選択肢」になります。
特に,用語問題は,他の選択肢が「ありえない」と感じられれば,正答率が上がり,難易度が低くなります。
実際,ITパスポートの問題などは,ネットワークの問題なのに他の選択肢がデータベース,ぐらいの幅で,差が大きいので,正解を選びやすくなります。
逆に,応用情報技術者の問題は,まぎらわしいところを突いてきます。
なので,その「まぎらわしいところ」がまさに,「出題ポイント」となるのです。
そして,4拓で迷ったとき,センター試験の必勝法などでは,「必ず」とか「すべて」とか,言い切る表現があったら消し,というのがありました。
多分,文系系の試験だとそういうこともあるかもしれませんが,基本,情報処理技術者試験では逆のことも多いです。
「必ず」と言い切ってもいいところが,あえて出題されることもあります。
例えば,候補キーが一意に決まれば,必ずその他の列も一意に決まります。テクノロジ系では特に,理論的に明らかなことが,言い切って出題されることも多いです。
個人的には,4択問題で迷ったら,まずは,「ありえない」選択肢を抜いていきます。
それは,他の分野に出てくる単語だったり,理論的におかしいことだったりします。そうすると,大体2択ぐらいにはなるので,その中でよりもっともらしい選択肢を選びます。
あとは,用語の問題だったら,知らないカタカナ語は英語の意味を推測して答えます。
これはストラテジ系に多いですが,意外と簡単に正解に辿りつけます。
本番になってから迷ったら,あとは直感に頼るだけ,という事態にもなりますし,それはそれでいいと思います。
ただ,その前に勉強する時間があるなら,「本番で点数が取れるように」勉強するというのも手です。
情報処理技術者試験の場合,過去問の再出題が半分以上なので,それをきちんと押さえておくことが,一番肝心です。
そしてその上で,よく出てくるまぎらわしい用語については,しっかり押さえておくと,類題にも対応できます。
正直,4択問題は,正確に用語を覚えなくても,うろ覚えでも何とかなることが多いです。
ですので,「うろ覚えでもいいので,全分野目を通す」ということが大切になってきます。
直前で点数アップが一番見込めるのが午前です。
悔いの残らないよう,確実に対策していきましょう。

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