株式会社わくわくスタディワールド

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まわり道する

最近ずっと調子が悪かった自作のデスクトップPCが,おとといから,とうとう立ち上がらなくなりました。
そこで,ノートPCにディスプレイとキーボード,マウスを使って使っているのですが,これがなかなか快適です。
デュアルディスプレイになりましたし,スピードも変わらず,意外とストレスなく使えています。
SugarSyncで同期していましたので,ファイルも特に違和感なく最新ですし。
デスクトップPCの必要性を,改めて考え直しているところです。
といっても,デスクトップPCを作ってみる,というのは,IT関連の技術者としては,できた方がいいスキルかな,とは感じています。
実際にCPUやメモリに触れてみる,というのは,実地の体験としても貴重です。
試験が終わった今の時期,個人的におすすめなのは,「まわり道」です。
今の時期から秋の試験に向かっていくよりも,実務にも役だって,どんな試験にも受かりやすくなる基礎力をつける方が,後々のことを考えるとおすすめかな,と感じてます。
どんな試験にも受かりやすくなる勉強として,いちばん大切なのは,
「読み書きそろばん」,つまり「数学と国語」です。
基本情報技術者や応用情報技術者の試験で出てくる「基礎理論」の分野は,高校レベルの数学がわかってないと,本当には理解できないと思います。
基礎理論分野は,ちゃんとわかるといろんなことがつながってきて,ITの勉強が俄然面白くなるので,一度はひととおり学習して欲しいところでもあります。
高校で数学をやってなかった,とか,完全に忘れてる,と言う人は,一度立ち返って勉強し直してみるのもおすすめです。
今日,以前の記事「数学を勉強しなおすのにおすすめな本」でも紹介した,「虚数の情緒―中学生からの全方位独学法」を読み返していました。
改めて,数学って奥が深いなぁ,と感じるとともに,この本の面白さに引き込まれてました。
この本の半分ぐらい,6章の「実数」ぐらいまでを理解できていれば,情報数学を理解するのには問題ないと思います。
2進数の話も出てきますし,直接役立つ部分も多いです。
個人的には理学部出身ですし,数学は大好きなので,今期はどこかで数学講座でも開けたらいいな,と目論んでもいます。
そして,国語については,このブログでも「国語力を身に付ける」などで何度も取り扱ってきましたが,すべての試験区分で一番大切な基礎力だと思います。
さっき,「ITストラテジスト試験に合格するのに大切なのってなんだろう」と,改めて考え直していてました。
多分,経営系の知識やITを包括的に見る力なども必要ですが,多分一番重要なのは,問題文の意図を正確に読む国語力です。
論述系の午後1試験は,知識やスキルよりも,「問題文に合わせる」力が重要になってきます。
そして,午後2の論述式は,自分の経験をアピールする場ではなく,「相手の言って欲しいことを読み取って,それを記述する」試験です。
そして,その側面で考えてみると,ITストラテジスト試験は,他のシステムアーキテクトやITサービスマネージャに比べると,難しい試験だと思います。
このあたりは,一合格者の個人的な意見,ぐらいで聞いていただければいいのですが,ITストラテジストはなんか,「空気を読むのが大変な試験」という印象です。
フレームワークもきっちり決まってないですし,臨機応変さは他の試験より重要だと思います。
いずれにしても,基本的な力をしっかり身に付けておくと,その後のスキルの積み重ねが楽になります。
余裕があるときにまわり道して,後につなげていきましょう。