期待しすぎると面倒になる
勉強を始めるときに,意外と障害になりがちなのが,「自分に期待しすぎる」ことです。
だいたい,はじめて勉強するときに,その内容がすらすらできて,楽に学習できる,ということはそうそうありません。
でも,どうしても,「自分はできるはず」と思い込みたい,という心理が働いて期待してしまいがちです。
そうすると,「期待していたよりできない」という現実に直面することになります。
期待していたことができないと,ついついつまらなく,面倒になってしまいます。
勉強が三日坊主になりがちなのは,「期待していたのにできない」ということを想像してしまい,だんだんやるのが面倒になってしまうからです。
会社などでよく見かける,「勉強するのは面倒だからやらない」という人は,この期待している自分と現実の自分とのギャップを見たくない人が多いように感じています。
自分のスキルが古くなっていて,新しい勉強についていけなくなっている自分,というのは,あんまり直面したくないものではあります。
ですが,何か新しいスキルを身につけるときには,どうしても,「できない自分」というものを通過する必要があります。
そのための方法として大切なのが,自分の中で,「期待のハードルを下げる」ことです。
自分はできるはず,というプライドを捨てて,まずはわかるところまで下がって勉強することが,実際にものを学んで行くときには必要になります。
基本的な勉強がおろそかな場合,ITパスポートや基本情報技術者の勉強からやっていくことも,時には大切です。
IT関連の技術者の場合,順番に応用情報技術者試験レベルの基礎を身につけておくと,無理なく高度なことも学んでいけるようになります。
今まで何も勉強してこなかったのに,「もう40代だし,管理職だから」ということで,ITストラテジストを受験しても,なかなか受からないです。
それよりは,ITパスポートからやり直して,応用情報技術者の勉強をしてひととおりの知識を身につけてからの方が,結果的には早道になると思います。
自分に期待しすぎるのではなく,自分の現在地を等身大に見て,そこからできる範囲で勉強を進めていきましょう。
●わく☆すたからのお知らせ
2012年秋向け公開セミナーの参加者を募集しています。詳しくはこちらから。
第一回目は,5/16の夜間開催の「スタートアップセミナー・ネットワークスペシャリスト」です。