ジャンルにまどわされず,最適なものを選ぶ
日経BP社のサイト,ITProで,「『萌えるSE』と「燃える営業」、永遠の闘い」という記事がありました。
このブログでも何度か紹介した,ライトノベル「なれる!SE」を紹介しているのですが,気になったのは,最初の2ページぐらいが,延々と,「ライトノベルを読む前の言い訳」に費やされていることです。
ログインしないで読める最初のページだけだと,「美少女のイラストが書かれた,妖しい本」ということしか書かれていなくて,ちょっと気分が悪い読み出しでした。
全体の中身は,結局読んではまって面白かった,という話なのですが。。。
最近は,ライトノベル市場はすごく伸びてきていて,質も量もかなり充実しています。
内容がしっかりしている本は意外と多いので,「イラストが書いてある本」というだけで敬遠するのはもったいないな,と感じています。
個人的には,「なれる!SE」は,かなり現場の臨場感があって,ストーリー性があるので,論文ネタとしても使えるんじゃないかと感じています。
例えば,3巻目の「なれる!SE3 失敗しない?提案活動」は,提案書の作成がテーマですし,ITストラテジストのネタに使えるかもしれません。^^;
2巻目の,「なれる!SE 2 基礎から学ぶ?運用構築」は,ITサービスマネージャの論文に使えそうです。
「戦え!運用vs.構築」って感じで,いかにも会社でありそうなネタですし。
ジャンルを問わず乱読するのが趣味の私の感覚だと,最近は,「普通の小説」として格調高く宣伝されているものよりも,ライトノベルやマンガに,面白いものが多いように感じています。
見栄や周りの目を気にして敬遠するのは,もったいないと思います。
あと,昨日のネットワークスペシャリストのセミナーで改めて感じたのですが,試験勉強するときに使う本は,「参考書でなければならない」という考えも,外してみるといいように思います。
個人的には,市販されているネットワークスペシャリストの参考書より,「マスタリングTCP/IP 入門編 第5版」の方が,試験合格には役立つと感じています。
確かに,TCP/IPしか載ってないので,全分野カバー,というわけにはいかないのですが,じゃあ,参考書ならホントに全部カバーしているのか,というと,そんなこともないですし。
また,参考書ではなく,「問題集」や「過去問題」をメインのテキストにする,という勉強法もあります。
私自身,第一種情報処理技術者試験(今の応用情報技術者試験)を受験したときには,参考書は調べるために使って,メインには過去問の載っている問題集を使用しました。
先に,ジャンルやカテゴリを固定させてしまうと,いいものを見つけられなかったり,いまいちなもので我慢する,ということになりがちです。
なるべくアンテナは広く広げて,いろんな情報を抵抗せずに受けとっていきましょう。