株式会社わくわくスタディワールド

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データベーススペシャリスト合格体験記:Y.Yさん

試験まであと1ヶ月と少しです。
追い込まれた方が頑張れるとか,一夜漬けが得意,という人はこれからは追い込みの時期です。
ただ,着実に積み重ねていける人は,あえて来年の試験に向けてじっくり勉強を開始してみるのもいいかもしれません。
今日の合格体験記は,そんな感じで,今ぐらいの時期からじっくり時間をかけてデータベーススペシャリスト試験に合格されたY.Yさんです。
ちなみに,Y.Yさんは,前回,「「応用情報技術者合格体験記:Y.Yさん」で体験記を書かれた方と同一人物です。
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【基本情報】
氏名:Y.Y
年齢:34歳
職業:SE(データベース管理が中心)
データベーススペシャリスト試験受験:1回目
他の情報処理資格:14年前の情報処理2種合格
         応用情報処理技術者試験(2011特別)合格
点数:
午前1 免除
午前2 68点
午後1 77点(問1,2を選択)
午後2 60点(問1を選択)
【勉強内容】
応用情報処理技術者試験(2011特別)に合格したあと,すぐに秋の情報セキュリティスペシャリストを受験しようかと思いました。
しかし,試験まで2ヶ月も無かったのと,仕事でデータベースを管理しているということで,2012年春に行われるデータベーススペシャリストを受験することにしました。
勉強期間は去年の8月から今年の4月までです。
まず,過去問から出題傾向を調査しました。
DBMSやSQLの知識よりも,長い問題文を読解し,業務要件をテーブルの形にモデリングする能力の方が多く問われていると思いました。
私の場合は,普段からORACLEに触れているのでDBMSやSQLはそれほど対策しなくても良いと思い,ER図の書き方や,データモデリングの勉強を中心に行いました。
教材
・平成16年から平成23年までの過去問(IPAのHPからダウンロード)
・情報処理教科書2012データベーススペシャリスト(書籍HPから平成14年から平成23年までの過去問・解説ダウンロード)
・楽々ERDレッスン
・わくすたデータベーススペシャリスト公開セミナーDVD
・わくすたブログ
わくすたブログで勉強方法を勉強したあと,過去問演習が大事だと思ったので参考書を読んだらすぐ,過去問演習を行いました。
過去問を数年分解くとある程度出題傾向が分かってきました。解けなかった問題も,解説を読めば理解できるようになりました。
ただ,12から15ページにわたる午後2の問題文を読んで解答するのには苦労しました。
最初の頃は問題文を読み,設問1を解答するだけで2時間を超えていました。
それでも,通勤時間や空いた時間を見つけてはプリントアウトした過去問を何度も読むことで,情報処理試験特有の問題文にも慣れてきました。このあたりから,問題読解力がついてきたと思います。
特別な能力は必要なく,努力をとにかく長い期間継続できることが大事だと思いました。
【当日の試験の感想】
試験会場に時計がないことがあったので,時計を忘れずに持っていきました。試験は時間との戦いなので,自分用の時計を持って行きましょう。
会場が大学だった場合,何号館の何号室まで頭に入れておいたほうがよいです。
1.午前2
25問を40分で解くのが初めてでした。意外と時間が足りませんでした。
2.午後1
毎年問1に関しては出題傾向が同じなので,得点源になると踏んでいたので迷わず選択しました。
設問1が例年に無く難しく,最初の問題を解答するまで20分近く考え込みました。
問2,3に逃げようかと思いましたが,今の焦った状態で他の問題に逃げても問題文が頭に入らず良い結果にならないと思いもう少し粘ることにしました。
ふと見ると次の設問2が,設問1がよく分からなくても解けそうでしかも簡単そうだったので,そこから解くことにしました。
案の定,容易に解答できたので気分が落ち着きました。
そのせいか,問1は問題無く全て解答できました。
問1が終わった時点で30分しか残っていなかったので,また少し焦りましたが,問2を見ると割と問題文から答えを拾っていけそうなひねりの無さそうな問題だったので,選択しました。
時間がないので,問題文を読みながら,答えを見直しせずどんどん回答欄に埋めていきました。
3.午後2
3分くらい問1と問2を比較しました。
問2は表がちらっと見えたので直感で避けました。このあたりの選択基準は,人それぞれになると思いますが,自分にとって合った問題を選択する能力は過去問演習で身につくと思います。
問1を選択しました。
自動車ディーラーの販売促進に関する問題でした。
去年,新車を買うためにディーラーとやり取りしていた経験から解きやすそうだと思いました。
お客さんとして色々なサービスに触れておくと,開発したことのないシステムが問題として出てきても対応し易くなると思います。
今回は,例年に比べて簡単だと思いました。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
1.午前2
過去問を5年分解いておけば,十分突破可能です。
実際過去に出題された問題が結構出てきました。
初見の問題も,過去問の解答と解説が理解できていれば十分対応可能です。
2.午後1
問1はパターン化しているので過去問演習で傾向をつかめば得点源になります。
問2も割とパターンは決まっています。
問3に関しては,毎年傾向が異なるので,問1,2の勉強を優先し,時間に余裕があれば着手しましょう。
3.午後2
今年は恐らく,過去に比べ問題が簡単な年だったと思います。
その分,点数調整が発生したのかなと思いました。
自己採点で70点位だったと思うのですが,ぎりぎり60点でした。
正答率が高く,普通に採点すると高得点の人が多かったのかなと思いました。
得点分布を見ても合格ラインギリギリの人たちが多いので,このあたりで合格率を保つための調整があったと思います。
調整基準が異なれば,不合格だったかもしれません。
どんな調整でも合格できるように,80点以上を取るつもりで勉強に取り組んだほうがよいと思います。
4.まとめ
まとまった時間がないと勉強できないと思いがちですが,過去問を常に持ち歩き暇があれば小説を読む代わりに読んでみるとかするといいです。実際問題文を読むだけでも勉強になります。
考え方を身に付けてアウトプットできるようになることが重要です。
それができるようになるのにそれなりの時間がかかると思います。
勉強期間を長く取れた(10ヶ月近く)のがよかったと思います。
以上です。