株式会社わくわくスタディワールド

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データベーススペシャリスト合格体験記:anonymousさん

今日の合格体験記は,前回,「情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:anonymousさん」でも合格体験記をいただいた,anonymousさんです。
なんと,午後2が「100点!」ということで,成績照会のキャプチャ画像もいただいています。
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午前1や午前2では100点は時々聞きますが,午後2の100点というのは,かなりめずらしいと思います。
anonymousさんにはまた,このブログの「思いっきり深くやってみる」のコメント欄に,平成24年春データベーススペシャリスト午後1,午後2の解答解説をご寄稿いただいています。
まさに,思いっきり深く勉強して,最高の結果を出した,という感じですね。
合格体験記も,その極め方がすごいです。
単に「やったこと」だけでなく,「やらなかったこと」の見切りのつけ方なども参考になると思います。
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【基本情報】
氏名:anonymous
データベーススペシャリスト受験:1回目
点数:
 午前1 免除
 午前2 72点
 午後1 78点(問1,問2を選択)
 午後2 100点(問2を選択)
学習期間:約4.5ヶ月(12/4~4/14)
【受験時点の資格取得状況】(情報処理技術者試験+オラクルマスター)
第二種情報処理技術者(取得時期非公開,2回目で合格)
第一種情報処理技術者(取得時期非公開,2回目で合格)
情報セキュリティアドミニストレータ(平成19年秋,2回目で合格)
情報セキュリティスペシャリスト(平成23年特別,5回目で合格)
ITパスポート(平成23年11月:CBT試験2日目,1回目で合格)
ORACLE MASTER Gold Oracle9i Database(平成17年)
ORACLE MASTER Gold Oracle Database 10g(平成17年)
ORACLE MASTER Gold Oracle Database 11g(平成21年)
【試験対策に使用した教材】
・過去問解説
(1) データベーススペシャリスト公開セミナーDVD(わく☆すた)
  データベーススペシャリスト過去問解説DVD&動画(わく☆すた)
  ※平成19年午後1問2・午後2,平成18年午後1問1・3,
   平成22~23年午後1・2の過去問
(2) 情報処理教科書 データベーススペシャリスト(翔泳社)
  ※平成14~23年の過去問
(3) 徹底解説 データベーススペシャリスト 本試験問題(アイテック)
  ※平成12~23年の過去問
(4) データベーススペシャリスト 本試験問題集(TAC)
  テクニカルエンジニア(データベース)記述式突破作戦(TAC)
  テクニカルエンジニア(データベース)事例解析突破作戦(TAC)
  ※平成13~16年午後1・2,平成21~23年の過去問
  ※一般書店では売っていないので,入手が難しいかも
・リファレンス
(5) リレーショナルデータベース入門(サイエンス社)
(6) ネスペ21(星雲社)
  ネスペ22(ニシダ印刷製本)
  ※データベースの本ではないけれども,学習方法が参考となった
・その他,購入したけれどもほとんど使用しなかった教材
(7) データベース完全教本(日本経済新聞社)
  ※平成16~18年の過去問
(8) データベーススペシャリスト試験過去問題&分析(経林書房)
  ※平成7~11年の過去問
(9) グラス片手にデータベース設計(翔泳社)
(10) 実践的データモデリング入門(翔泳社)
【試験対策の内容】
1.全般
ベンダー試験やSCでは,問題と解答のPDFファイルを印刷し,重要な箇所に蛍光ペンで線引きしたり,赤ボールペンでいろいろコメントを書き込んだりしていました。今回も,この方法を採用しました。
参考リンク:「情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:anonymousさん
限られた時間をできるだけ有効活用するため,できなかった箇所や難易度が高い箇所を重点的に学習しました。
参考リンク:「できる所も繰り返していませんか?
模試は受けませんでした。その代わり,年度の新しい過去問で学習後に,年度の古い過去問を初見でどのぐらい解けるか試しました。
参考リンク:「予想問題集と本試験問題集
参考リンク:「古い過去問を勉強に使う方法
2.午後1
12/04:わく☆すた公開セミナー第1回DVD学習(問1対策)
12/30:わく☆すた公開セミナー第2回DVD学習(問2対策)
01/15:わく☆すた公開セミナー第3回受講(問3・問4対策)
02/08:わく☆すた勉強会受講(正規化)
まずは,わく☆すた公開セミナーDVDを使用して,データベース基礎理論(問1)とデータベース設計(問2)をじっくりと学習しました(公開セミナー第1回と第2回は,予定が合わなくて受講できませんでした)。その後,平成15~23年の問1と問2を3回解きました。難易度が高い平成19年問1,平成21年問2,平成22年問1,平成22年問2などは,関数従属性の図や関係スキーマを何度も書いて,特に丁寧に復習しました。
午後1の問1と問2の基礎固めがしっかりとできるまでは,午後2には一切手を出しませんでした。
DBMSおよびSQL(問3・問4)は,わく☆すた公開セミナー第3回を受講後,平成18年までさかのぼって解いてみました。しかし,「問3・問4対策に十分な時間を割けない」「午後2対策が中途半端になるおそれがある」と判断し,2月中に学習を断念しました。
1/28以降は午後2を中心に学習しましたが,試験が近くなってからは,午後2と並行して午後1のリマインドも,平成21年度以降を中心に行いました。平成13~14年の午後1もざっと解いてみました。
3.午後2
01/28:午後2対策を開始
02/11:わく☆すた公開セミナー第4回受講(問1対策)
03/01:わく☆すた勉強会受講(ER図)
03/03:わく☆すた公開セミナー第5回受講(問2対策)
2/11のわく☆すた公開セミナー第4回に合わせて午後2対策を開始するのでは少々遅いと判断し,これより前の1/28に午後2対策を開始しました。
午後2を平日に解いたこともありますが,2時間まとまった時間が取りにくく,2~3日に分けることになり,集中力が途切れてしまいました。したがって,午後2を解くのは,まとまった時間を取りやすい休日を中心としました。
まずは,平成19~23年の問1と問2を2回解きました。1回目は,解くのに2時間以上かかりましたが,以後の学習では制限時間を守るようにしました。その後,平成15~18年の問1と問2へ手を広げました。
問2に重点を置いて学習しました。難易度が高い平成22年問2は4回解く一方,9割以上正解した平成17年問2は1回だけにとどめ,他の年の問2は2~3回解きました。平成19年問2と平成21年問2の3回目は,「白紙の状態」からER図と関係スキーマを書いてみました。
3/1のわく☆すた勉強会では,平成22~23年の午後1の一部を使用してER図を書く練習も行いました。その後,午後1リマインド学習で時間が余った場合は,ER図を書く練習を行いました。
最初のうちは,実際に解答してみると,ER図と関係スキーマがちぐはぐしたしたものとなり,なかなか正解できませんでした。特に,最初に着手した平成22年問2のER図はほぼ全滅で,ひどい出来でした。そこで,複数の過去問解説を利用して,解答の導き方をじっくり学習しました。
平成19~23年学習の2回目あたりから,コツをつかめてきて,だんだんまともなER図と関係スキーマを書けるようになりました。
午後2対策を開始してから約2ヵ月後の3/25に,模試がてらに比較的難易度が高い平成16年問2を初見で解きました。その結果,6割以上?正解したようです。
本番では,問2の難易度がある程度高くなったとしても,何とかなるかもしれないと思いました。
4.午前2
試験直前の約1週間前に,過去問をざっとおさらいしました。
5.前日
SC特別試験では,当日の午後試験で問題文をすらすらと読めるようにするため,前日は当日と同じように午前2・午後1・午後2を解きました。今回も,この方法を採用し,平成22年の午前2・午後1・午後2を解きました。
冷たい雨によって気温がぐっと下がり,体調管理が難しい状況でしたが,なんとか風邪をひかずに済みました。
【当日の試験の感想】
1.午前2
これまで情報処理技術者試験ではIP以外に一発合格したことがなく,「一発合格したい」というプレッシャーが強かったようです。そのためか,前夜はあまりよく眠れず,午前2は不調でした。新制度になってから,午前2の点数は最低となりました。もう少し準備不足だったら,午前2で不合格になったかもしれません。
2.午後1
問3対策を途中でやめてしまったため,問答無用で問1と問2を選択しました。
午前2終了後,外へ出て昼食を食べて気分転換したので(というか,教室内の食事が禁止されていたので,外へ出ざるをえなかった),午前2よりは少しだけ調子が上がりました。
新制度になってから最大?の解答分量で,全体的に時間が足りませんでした。
問1は,設問1がいきなり難しく,わかる箇所だけ解答して後回しにし,設問2の正規形を答える問題で取りこぼさないよう注意深く解答しました。
最後の数分で,問1設問1の後回しにした箇所と問2設問3の一部が残っていましたが,後者を捨てて,前者をエイヤであわてて埋めました。とにかく,最後の1秒まで粘りました。
落ちるとしたら午後1だと思っていましたが,後から振り返ると,それなりに冷静な判断ができたようです。
3.午後2
問答無用で問2を選択しました。
午前2や午後1よりも,落ち着いて解答することができました。睡眠不足にもかかわらず,最後の最後まで集中力が途切れませんでした。
淡々と問題を解き進めていくうちに,約70分で,最後の設問3まで一通り解答欄を埋めてしまいました(時間に余裕があった理由は,平成19・21・23年に比べて解答の分量がかなり少なかったことと,難易度がそれほど高くなかったことです。例年の午後2は,時間が足りないと考えた方がよいです)。
しかし,最後まで残ってじっくり見直した結果,設問2(1)で,"プレート構成"に相当するエンティティの解答が抜けていることに気づきました。
最後まで残るようになったきっかけは,平成21年秋SCの午後2で途中退出して,午後2で59点不合格をくらってしまったことです。今回も「最後まで残る」ことは,とても重要だと実感しました。
4.合格発表後
以前は,SCは短期間で合格できて,DBは長期戦になると思っていました。
しかし,実際は全く逆でした(前者は5回目で合格,後者は1回目で合格)。
学習開始時は,合格がすごく遠いものに感じました。しかし,わく☆すたのおかげで合格にぐっと近づき,一発合格することができ,感謝しています。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
1.学習方法のアドバイス
・当日までに,午後1も午後2も制限時間内に解けるように練習しましょう。
・何回か問題を解いていると,ある程度答えを覚えてしまうのは,仕方がないと思います。どうしてその答えになるのか自分で考えたり,同じ問題はある程度間隔を空けてから再度解いたりなどの工夫をしてみましょう。
・午後2を解くにあたり,業務知識があった方がよいとも言われています。
 しかし,個人的には,業務知識がなくても十分対応可能だと思います。
2.当日のアドバイス
・問題文に書いてあることにしたがって,素直に解答していきましょう。
 そして,図や表には,ヒントが満載です!
・最後の最後まで粘りましょう。きっといいことがあります。