経験の棚卸をする

試験センターのホームページに,「台風21号の接近に伴う試験実施に関するお知らせ」が出ています。
台風21号の接近に伴い、試験の実施に影響がでることがありますので、試験当日(10/21(日))の午前7時に試験実施に関する最新の情報を、ホームページ、携帯電話用ホームページ(http://www.jitec.ipa.go.jp/k/)にてお知らせいたします。
とのことですので,当日注意が必要ですね。
今のところ気象庁の台風情報を見る限り,台風が日本に最接近するのは20日で,21日には抜けてそうな気がするのですが,動向には要注意です。
私自身,1998年(平成10年)の秋試験の時に,台風の影響で電車が止まったり,教室がすごく寒かったりして苦労した経験もあります。
事前の迂回経路など,準備はしておくに越したことはなさそうです。
千葉,茨城県民向けのローカル情報としては,台風の時には,武蔵野線や京葉線など,JRは結構止まりますが,つくばエクスプレスや北総公団線などの比較的新しい電車は止まりにくいです。
多分地方ごとに,そういった情報は入手可能だと思いますので,調べておくといいと思います。
個人的には,初受験が1996年(平成8年)で,それからほぼ毎回受験していますので,試験に関する経験値だけはすごく上がっているな,と感じています。
台風直撃も,震災による延期も,そしてマークミスによる不合格も,いろいろ経験していますので,たいがいのことは大丈夫かな,という風に思えてきます。
試験に限らず,いろんなことは,経験することによって見えてくるものがいろいろあると感じています。
そして,それはどんな人にも言えて,年齢を重ねれば重ねるほど,多種多様な経験が積み上がっていくと思います。
「情報処理技術者試験の概要」によると,情報処理技術者試験は,情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定する試験です。
この,「知識・技能」は,試験勉強で身につけなくても,仕事などの経験でも身につけることができます。
というより,実際に経験して身につける方が王道です。
ですので,試験勉強自体はあまりやっていなくても,実務経験があれば突破可能です。
昔,大学生の頃にバイトしていた会社にいた凄腕のプログラマーの方は,「特に勉強しなかったけど知ってることばっかりだったよ」と,さらっと軽く第一種情報処理技術者試験(今の応用情報技術者試験)に合格されていました。
多分,システム開発の実務経験を3年ぐらい積めば,応用情報技術者試験の午後は,勉強しなくても合格できるレベルにはなるんじゃないかと思います。
今,仕事が忙しくって,「勉強不足かな・・・」と思われている方は,その仕事自体が勉強になっている可能性は十分にあります。
改めて自分の経験を思い出してみて,どんな知識や技量を自分が身につけてきているか,思い出してみるのもおすすめです。
そして特に,論述式の試験を受験される方は,論文ネタを集めるためにも,経験の棚卸をしておくことは大切です。
自分が仕事でやってきたことはもちろん,家庭やボランティアでやってきたこと,まわりでやっていることを聞いたこと,本で読んだことなど,すべてが経験です。
ITストラテジストの場合だと,仕事でやっていなくっても,例えば経営者の友人にITに対するアドバイスを求められて協力したとか,趣味の開発プロジェクトにかかわったなどの経験も,役に立ちます。
論述式の試験では,題意に沿っていることは求められますが,逆に題意に合ってさえいれば,経験の仕方には特に制約はありません。
発想を広げて,「あ,自分にはこんな経験がある,スキルがある」というのを思い出してみるのも,自信につながると思います。
最後に,実務経験以外にも,「今まで試験を受けてきた経験」というのも,意外と役に立ちます。
特に,去年一生懸命勉強したけど落ちてしまった,今年はあまり勉強していない,という場合には,去年の勉強というのは自分の体の中に蓄積されているはずです。
1年たってうまいぐあいに熟成されると,勉強していなくっても実力は伸びているかもしれません。
人生にムダはありません。
今までの経験をうまく活用しながら,本番に向けて準備をしていきましょう。