試験と直接関係ない勉強をしてみる

12月になりましたね。
試験センターの合格発表スケジュールによると,応用情報技術者試験と高度区分の解答例発表が12/14(金)正午,合格発表が12/21(金)正午の予定です。
1か月以上経って,前回の試験内容は忘れた人も多いかもしれませんが,今月はいろいろ,イベントが多いです。
そして,平成25年春期の情報処理技術者試験の受け付けも,2013年1月下旬開始予定です。
そろそろ,来年に向けて意識を向けていくと,早めにスタートが切れて着実に合格に近くなります。
最近,個人的に感じていることは,勉強ってムダやまわり道も,結構大切なんじゃないかな,ということです。
「最短距離で合格」という感じで,テクニックに頼ったり覚えることを絞ったりして効率的に受かろうとすると,なかなか受からないものです。
試験に関することで,直接でないことなども勉強したり,実際に実践して学んでみるということをやると,結構さくっと受かるようになったりします。
情報処理技術者試験の場合,占有資格じゃないので,受かること自体だけを目的にしてしまうと,味気ないですしその後活かしづらいです。
一生懸命暗記して覚えて受かっても,「資格だけもっていて使えないやつ」ってことになったら,かえって逆効果にもなりかねません。
情報処理技術者試験の各試験は,本質的なことを聞いている試験なので,正攻法でちゃんと勉強すると,それに付随して実務でも使えるようなスキルも身についていきます。
テクニックや裏技で隙を突いてギリギリ合格,ということもできなくはないとは思いますが,それだと本来の目的(ある程度のスキルがあることを証明する)ことから逸脱しているので,あまり意味はないと思います。
逆に,試験勉強以外の実務や趣味での経験やスキルがあると,実際に役に立ちますし,資格を取ると相乗効果が期待できます。
ですので,試験勉強をするにあたって,参考書などの勉強の前に,「その試験の対象者に求められていることを,実際にやってみる」というのはすごくおすすめです。
一番,実際にやってみた方がいいな,と感じているのは,プログラミングです。
プログラミングを実際に経験して,ある程度のプログラムが組めるようになっていると,基本情報技術者試験や応用情報技術者試験のプログラミング問題は,楽に解けると思います。
特に,最近は応用情報技術者試験の午後のプログラミング問題はかなり簡単になってきているので,それほど頑張って勉強しなくっても,そこそこ長いプログラムをひととおり組める,というレベルで十分だと思います。
データベース設計やSQLなども,実際にやってみることで伸びるスキルです。
業務でやれればラッキーですし,やらなくっても,実際の事例をもとに設計してみたり,MySQLなどを入れて自分でSQLを動かしてみる,などをやると感覚がつかめると思います。
個人的な体験だと,エンベデッドシステムスペシャリストの試験は,最初は専門書を読んで過去問演習をやることで,合格できると思っていました。
でも,それだと,システムのイメージがあまりできず,あと一歩というところで2回,合格できませんでした。
3回目に受ける時には,実際に自分で機械を動かしてみたり,組込みのプログラミングを行ってみることで,感覚をつかむことができました。
やってみると結構楽しいので,勉強という感覚でなく,遊びながら力が伸びていく感じで面白かったです。
今の時期に,試験を意識して,それに関係のあるけど試験には直接出てこない実践的なことをやることは,とても役に立ちます。
そしてその経験は,単に試験勉強というだけでなく,自分の楽しみやスキルアップにつながると思います。
いろいろ実際にやってみて,いろんなことを学んでいきましょう。