株式会社わくわくスタディワールド

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参考書や過去問集をデータ化する

最近,ネットワークスペシャリスト関連の本を書いているのですが,その時に大活躍しているのが,書籍をスキャンしているデータです。
うちには,ScanSnap S1500というスキャナと裁断機が揃っているのですが,これで,過去の書籍を裁断して,PDF化して使っています。
(先日,S1500の後継機種「iX500」が発売されました。)

個人的に一番使っているのは,過去の本試験問題集をスキャンしたデータです。
現在のところ,ネットワークスペシャリスト試験関連は,昔のオンライン情報処理技術者試験だった頃の平成5年から揃っています。
それ以前のものも欲しいですが,まだ手に入れられてはいません。
データベーススペシャリスト試験も,平成9年以降はありますが,それ以前はまだ未入手です。
こういう風に,「過去問集を集める」と目的をもって集めたデータは,すごく活用できます。
参考書を書くときに,「過去の問題で何が出ていたか」がすぐ確認できるので,とても便利です。
逆に,「とりあえず捨てるのが惜しいから」と思ってスキャンしたデータは,その後活用することはありません。
捨てるのが惜しかった本,もう一度読み返すかもしれないかも,と思うぐらいの本は,データとしてたまっていても,活用する機会はありません。
スキャンするのにも,裁断してセットしたり,途中で詰まったらやり直したり,と結構手間がかかりますので,何でもスキャンした方がいい,というわけではないと思います。
ですので最近は,「使う目的が明確になっている本」「資料としてあると役に立つ本」だけ,優先してスキャニングしています。
それ以外の,保管しておきたい本はそのまま置いておきますし,もう読まない本は,古本として売りに出します。
そして,スキャンしたデータは,OCRの精度の関係上,検索するのにはそれほど向いていません。
検索を行うなら,はじめからデータになっている,kindleなどの電子書籍のほうが便利です。
昔,本をスキャンすることを始めたときに考えたことに,「これでiPhoneとかiPadとかで本が読めるので,通勤中退屈しなくてすむ」ということでした。
実際には,初期のiPadは,PDFを読むのにとても時間がかかり,全然実用的ではありませんでした。
最近のiPhoneやiPadでは,改善されてはいますが,まだ,「ストレスなく」という感じではありません。
多分今だと,外で本を読むという用途には,「電子書籍になっている本を買って読む」というのが,現実的に一番の選択肢じゃないかな,と思います。
個人的には最近は,iPhoneでのKindleアプリを愛用しています。
Kindle Paperwhite」も考えたのですが,店頭で使ってみたときに,白黒の割にページ遷移が遅くって,私の読むスピードについていけなかったので,買うのをやめました。
今のところ,Android端末としても使える「Kindle Fire HD」を予約して,発売待ちです。
ただ,最近,受講生さんなどでやっている人の話を聞いて,「参考書をスキャンして外で読む」というのはいいんじゃないかな,と感じています。
普通の小説やマンガなどと違って,参考書はすぐにページをめくるものではないですし,スピードは別に要求されません。
じっくり1ページずつ読むものは,スキャンして読んでも使えると思います。
ScanSnapなどがなくっても,KinKo'sなどに行けば,本のデータ化は行えますので,やってもらうのもおすすめです。
新しい技術がいっぱい出てきて,何でもできそうな気がするのですが,実際には技術の使えるところとそうでないところがあります。
うまく技術を活用して,快適に勉強や仕事を行っていきましょう。