株式会社わくわくスタディワールド

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国語は体育

わく☆すた,美月です。
私は,情報処理技術者試験の午後問題は,とっても速く読めますし,文章の記述も速いです。高度試験の午後1問題だったら15~20分,午後2事例問題だったら1時間あれば大体解き終わります。


でも,最初は,時間が全然足りませんでした。ちょうど10年前に,ネットワークスペシャリスト試験の勉強をしていた頃には,「こんなの1問30分で解けるわけないよ。。。」と,すごく焦っていました。過去問を5年分ぐらい何度も解いて慣れて,やっと試験日の頃には,「時間内に全部埋める」ことがやっとできるくらいになっていました。(といっても,「最後の方は間に合わないから,とりあえず何か書いとく」レベルですが。^^;)


それから何度か高度試験を受けていくうちに,段々時間的に余裕が出てきました。私が試験を早く解けるのは,試験をずっと受け続けてきたことと,仕事で試験問題を校正したり,答案を採点したり,と試験と関わり続けていることが原因だとは思います。単純に,「慣れ」というのは大きいです。


というところで,今日は「国語は体育」というテーマでお話をします。


「文章を読んだり書いたりするのが苦手なんです」という話は良く聞きます。
これを,「自分には国語の才能がない」と勘違いしている人が多いのですが,そんなことはありません。いろんな人の事例を見る限り,苦手な原因は単純に,「練習不足」です。


体育の跳び箱や逆上がりなどは,最初できなくても,練習することでできるようになります。
バスケットボールをいきなりゴールに入れられないからと言って,「君にはバスケットの才能はないね」ということは,誰も考えないと思います。


でも,これが,「国語」だと,なぜか,「自分には向かない」で終わっていたりします。理系の人だと「高校の時は,国語は入試で使わないんで捨ててました」という人も良く聞きます。これ,実は,すごくもったいない話で,こういうところが今になって足かせになることも多いのです。


学校のカリキュラム,特に国語や算数(数学)というのは良くできていて,誰でもひととおりの基礎力を身につけられるよう,すごくよく考えて作られています。なので,下手な「革新的勉強法」をやるより,本物の実力が効率的に身につきます。ただ,それは地味なので,あんまり注目は浴びず,なぜか「ムダ」ということで切り捨てられがちになります。これはすごくもったいないです。私は理系でしたが,入試に国語の試験があったので,ひととおりちゃんと勉強しました。なので,その知識は,今とっても役立っていると感じます。小論文の練習をしたのも大きいです。


だからといって,今からだと手遅れ,ということは全然ないです。「国語力不足」に気づいて勉強し直して,試験に合格していった人は大勢います。元々知識がある人だと,国語の壁を乗り越えると,一気に高度区分2,3個取る人が多いです。


私も,高校時代は体育はとても苦手でしたが,大人になって走り方とか基本から勉強して,マラソンを走れるようになりました。勉強は,いつからはじめても遅すぎることはありません。


国語は体育と同じで,いきなりできるものではなく,練習を積み重ねていけば誰にでもできるものです。文章の読み書きは,訓練次第でとても速く,そして正確になります。全然苦手な人は,「ただ本を読む」「ただ文字を書く」という練習をするだけでも,格段に違います。


今日からウォーキングを始める,ぐらいの感覚での,「今日から国語」,おすすめです。