「ごほうび」はなるべく早くあげる
わく☆すた,美月です。
最近,何人かの方から,「勉強しようと思うんだけど,やる気がなかなか出ない」「やる気がなかなか続かない」というお話を聞きました。
私自身,いろいろやり方を悩んでいる永遠のテーマですし,いろんな方法,パターンがあると思います。ただ,やる気については,「この方法がダメならあの方法」と,いろいろ試してみるっていう感じで試行錯誤してみて,どれかがヒットすればいいので,いろんな方法を順次紹介していきます。
ってことで,今日は,やる気アップのための「ごほうび」のお話です。
試験勉強などでなかなかやる気が続かないのは,「合格する」という最終的な成果は,やる気アップにつながる「ごほうび」にはならない,というところに一因があります。
今から試験勉強を頑張って,試験日は10月,合格発表は12月。そんな先の報酬を考えても,脳はやる気にはなりません。「今日は遊んで,明日から勉強しよう」と先延ばししがちになるパターンです。
行動科学には,「60秒理論」というのがあります。
何かの行動をしたときに,それに対する報酬は60秒以内に与えるのが最も効果的だということです。行動と報酬のタイムラグは短ければ短いほど,より人間はやる気になり,そのモチベーションが持続します。
ですので,何かを行動したときには,なるべく早く報酬を与える,ということを心がけると,より効果的な「ごほうび」になります。
このとき,大げさで高価なものを「ごほうび」にする必要はありません。
脳が喜べばいいので,ちょっとしたもので大丈夫です。例えば,昨日のセミナーで,「勉強した後のビールはおいしい!」と言われていた方がいましたが,これは単純でいい「ごほうび」だと思います。そういえば,マラソン大会の時にも同じようなセリフを良く聞きますので,「頑張った後のビール」は,定番のごほうびかもしれません。
個人的には,終わったら「面白いネットの記事を読む」「新しいマンガ雑誌を買う」ぐらいが,ちょっとした報酬につながっています。「ペプシNEXを飲む」「アイスクリームを食べる」なんてのも,すぐできる分,結構効果的です。
一番お金もかからなくって,実はとても効果的なのは「ねぎらいの言葉」です。「よく頑張ったね」と褒められる,というのは,モチベーションアップにはとても役立ちます。人にかけてもらわなくても,「自分で自分を褒める」というのでも,十分効果はあると思います。
試験勉強は,毎日の活動の連続です。
最初は特に,今までと違うこと「毎日勉強する」をやること自体が結構つらいと思います。ですので,最初のうちは特に,「少しでもできたら褒める」「ちょっとでもやったらごほうび」という形で,動機づけを行うのがおすすめです。
3週間ぐらいやって,習慣づいたら,それほど意識しなくても続けられるようになっているはずです。
まず,「始める」ための「ごほうび」を,いろいろ考えてみてください。