「型」を学ぶ

わく☆すた,美月です。
昨日は,世界陸上の女子マラソンが,とっても面白くって,夢中でドキドキしながら見てました。
40km過ぎまでもつれこんでのデッドヒートでの金メダル争い,って,見ていてとても面白かったです。それにしても,最後になっても全然崩れない尾崎好美選手のフォームはとっても美しく,「これぞランナーの理想型」って感じでした。身長も同じぐらいですし,ぜひ見習いたい型です。
以前,「試験の形式に正しく対応する」で,型の大切さについて書きました。
情報処理技術者試験の午後での記述の仕方には型があって,型に従っていないと点数になりにくいです。特に論文には,求められている「形式」がちゃんとありますので,それに従って書く必要があります。
基本的なところでは,平成21年春期プロジェクトマネージャの例では,午後2の論文は,
・設問ア:800字以内
・設問イ:800字以上1600字以内
・設問ウ:600字以上1200字以内
で書く必要があると明記されています。ちなみに,同じ期のシステム監査での字数は,
・設問ア:800字以内
・設問イ:700字以上1400字以内
・設問ウ:700字以上1400字以内
ですので,種目ごとに異なることが分かります。
ただ,サンプル問題を見る限り,秋試験のITサービスマネージャ,システムアーキテクト,ITストラテジストの字数制限は,プロジェクトマネージャと同じだとは思います。これは元々,システム監査だけ,他の論文とは形式が少し違いましたので,その名残だと考えられます。
このあたり,去年までとは形式が違うので,事前に想定字数で書く練習をするのをおすすめします。
論文の「字数の型」というのは,何本も練習論文を書いていると,体に染みついてしまいますので,古い形式で慣れている人は,ぜひ新形式での論文演習をやってみてください。
情報処理技術者試験は,進化している,というか年を追うごとにあいまいな部分がなくなってきています。
昔は,字数が少なくても合格できることはあったのですが,最近はきちんと,問題冊子に「注意事項」として最低字数が明記されたので,それを超えていないと合格できないようです。
昔は,「蛍光ペン持ち込み法」ってことで,いろんな色で問題文を色分けする方法がはやったのですが,今使える筆記具は,「黒鉛筆またはシャープペンシル」だけです。個人的には,2Bの鉛筆を持って行って濃さを変えたり,微妙な抵抗をしていますが,あんまり意味はないようです。^^;
論文以外でも,午後の記述式の試験では,その問題に答えるための「型」があります。
この「型」を身につけるのも,過去問演習の大事な意義の一つです。
試験センター発表の解答例での「型」というか,解答の書き方を学んで,「こういう風に答えればいいのか」ということを身につけると,解答はすごく書きやすくなります。
過去問解説の詳しい問題集やDVDなどで,「解き方の流れ」という型を身につけるのも,新しい問題を考える上で重要です。考え方,解法のパターンというのは,ある程度決まってますので,過去問を解くときにこういう風に考える,という流れを意識して学ぶようにしてみてください。
ちなみに,この「解き方の流れ」の型は,大体どの試験区分でも共通ですので,一度身につけると,いろんな試験で使えます。
いずれにしても,「型」は,1度やったぐらいでは身につきません。ある程度繰り返すことが必要なので,何度も同じ問題を繰り返すことにはとても意味があります。といっても,気合いを入れて3回,とかやらなくても,やりさえすれば慣れますので,なるべく気軽に回数をこなしてみてください。