株式会社わくわくスタディワールド

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エンベデッドシステムスペシャリスト合格体験記:瀬戸美月

合格体験記,続々とご応募いただいており,ありがとうございます。
濃い体験記が多く,楽しく読ませていただいております。

まずは合格体験記シリーズ平成24年版のサンプルということで,私(美月)のエンベデッドシステムスペシャリストの合格体験記を載せさせていただきます。
ちなみに,エンベデッドシステムスペシャリストの合格体験記は,まだ1つもいただいたことがありませんので,絶賛大募集中です。

ということで,平成24年春期試験に合格した私の,合格体験記です。

【基本情報】
氏名:瀬戸 美月
年齢:40歳
エンベデッドシステムスペシャリスト受験:1回目
 (テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)も含めると4回目。3回目で合格)
点数:
 午前1 100.00点
 午前2 80.00点 
 午後1 75点 (問1,問2(ソフトウェア)を選択)
 午後2 80点 (問2(ソフトウェア)を選択)


【試験に向けて,勉強した内容】
再受験なので,1ヶ月ぐらい前から,準備を行いました。
具体的な内容は,以下の通りです。

1.過去問演習
 ちょうど新しい試験制度になってから3年経ったので,過去問3年分の過去問の演習を行いました。エンベデッドシステムスペシャリストの場合,午後1と午後2が明確に,ソフトウェア中心の問題とハードウェア中心の問題に分かれています。具体的には,午後1の問1がハードウェア・ソフトウェア共通の必須問題,問2がソフトウェア,問3がハードウェアといった形です。午後2は,問1がハードウェア,問2がソフトウェアの問題となります。
 過去3年分が全部そうなっていましたし,私自身ハードウェア問題はあまり得意じゃないので,過去問はソフトウェア関連のものと,共通問題のみ演習を行いました。
 エンベデッドシステムスペシャリストの場合,過去問集は選択の余地はなく1種類しかないので,いつもどおりアイテックの本試験問題集を使用しました。
 使用した教材:2012 徹底解説エンベデッドシステムスペシャリスト本試験問題

2.エンベデッド技術の学習
 今回(2012年),新しく試験参考書として,「エンベデッドシステムスペシャリスト「専門知識+午後問題」の重点対策」が出版されました。エンベデッドシステムスペシャリスト試験の場合,まともな参考書がなかったので今まで参考書は使っていませんでしたが,せっかくなので使ってみることにしました。過去問に出てくる内容を中心にまとまっているので,午前2の対策を中心に,結構使えると思います。
 ただ,この本だけだと基礎知識がない人は厳しいと思いますので,基礎からしっかり学習したい方は,「組込みシステム開発のためのエンベデッド技術」などの専門書で,基本から学ぶ方がいいと思います。私自身,最初の受験の時にはこの本で学習しました。

3.電子工作の実践
 組込システムは実際に手を動かしてみるのが一番,ということで,試験勉強にかこつけて電子工作も行いました。Arduino (アルデュイーノ)を使って,実際の機器を動かしてみる実験を行いました。これでチャタリングも体験でき,組込プログラムのイメージができました。こちらは,ブログ記事「実際の機器をプログラムで動かしてみる」で詳しく紹介していますので,よろしければご覧ください。


【当日の試験の感想】
エンベデッドシステムスペシャリストの試験は女性が少なく,私の他にはあと2,3人というところでした。試験会場もきれいで,特にトラブルもなく快適に受験することができました。
各区分の感想は,以下の通りです。

1.午前1
特に難しい問題もなく,例年並みの問題だったと思います。初回から午前1を受け続けていましたが,やっと今回,1問も間違わずに午前1を完答することができました。

2.午前2
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は,過去問からの再出題が,他の試験区分と比べても多いです。平成21年~23年の問題はひととおり解いてからいったので,半分ぐらいは見覚えのある問題でした。他の試験区分にくらべて計算問題など考えさせる問題が多いので,時間はあまらずギリギリでした。

3.午後1
問題選択にはまったく迷いはありませんでした。ただ,問1の共通問題で少してこずってしまったので,問2は時間が足りなくて少し焦りました。スマートアダプタの動きが,ちょっとイメージしづらかったです。

4.午後2
迷わず問2を選択しました。介護用ベッドはイメージしやすく,ベッドの角度など,数学的な計算問題が多くて,楽しく解けました。 


【今後の受験者に向けてのアドバイス】
エンベデッドシステムスペシャリストの試験は,経験があれば高度区分の中では比較的,とりやすい部類の試験だと思います。
問題文の事例がイメージできて,正確に整理して計算できれば,文章を書く割合は他の試験区分に比べて少ないので,答案は書きやすい試験です。
ただ,組込システムは,使ったことがないとイメージがつかみづらいですので,未経験の方が受験される場合には,実際に機器を触ってみて,自分で何かを作ってみることをおすすめします。

組込システムにまったく関係のない方でも,他に受ける試験区分がなくなったら,挑戦してみるのもおすすめです。一度受けてみると知識の幅が広がると思いますので,より広い視野でIT全体を見通せるようになると思います。

以上です。