ネットワークスペシャリスト合格体験記:風太さん
合格体験記のご応募,続々いただいており,ありがとうございます。
今回意外なのが,今までなかったITストラテジスト試験のご応募が,合格体験記全体の中で一番多いことです。
すごく内容の濃い,役に立ちそうな体験記がいっぱいなので,順次紹介していきたいと思います。
ということでトップバッターは,募集を開始する前,合格発表日の翌日に合格体験記を送っていただいた風太さんです。
風太さんは,以前,システムアーキテクト合格体験記,データベーススペシャリスト合格体験記,情報セキュリティスペシャリスト合格体験記もご応募いただいていますので,これで高度4区分目となります。
それでは以下,合格体験記です。
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【基本情報】
氏名: 風太
年齢: 39歳
ネットワークスペシャリスト試験受験:2回目
点数:
午前1 免除
午前2 84.00点
午後1 75点(問1,問3を選択)
午後2 74点(問2を選択)
学習期間:5~10月
情報処理技術者試験受験状況:
平成21年春 ITパスポート(合格)
平成21年秋 基本情報技術者(合格)
平成22年春 応用情報技術者(合格)
平成22年秋 システムアーキテクト(合格)
平成23年春 データベーススペシャリスト(合格)
平成23年春 基本情報技術者(合格)
平成23年秋 ネットワークスペシャリスト(不合格)
平成24年春 情報セキュリティスペシャリスト(合格)
【使用教材】
[過去問]
(1) IPA 過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)
[講座・セミナー]
(1) わくすた「ネットワークスペシャリスト対策5回コース」
(2) iTAC勉強会「ネットワークスペシャリスト東京コース」
[書籍]
(1)『絶対わかる!ネットワーク設計超入門 増補改訂版』(日経BP社)
(2)『ネスペ21』~『ネスペ23』(星雲社)
(3)『情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト試験』(翔泳社)
(4)『3週間完全マスター ネットワークスペシャリスト』(日経BP社)
(5)『徹底解説ネットワークスペシャリスト本試験問題』(iTEC)
(6)『マスタリングTCP/IP』(オーム社)
(7)『なれる!SE』(電撃文庫)
(8)『ネットワークトラブル対応徹底解説―クラウド時代のネットワーク設計・構築・運用術』(日経BP社)
[Webサイト]
(1) ネットワークスペシャリスト試験に楽々合格
(2) IPA 大企業・中堅企業の情報システムのセキュリティ対策~脅威と対策~
(3) 月刊NetworkWorld連載『ここが知りたいVPN』掲載ページ
(4) @network Cisco・アライド実機で学ぶ
(5) ネットワークのおべんきょしませんか?
[文房具]
(1) 合格メソッドノート(学研ステイフル)
(2) 4色ボールペン ローリー BPC47(ぺんてる)
[その他]
(1) Cisco Catalyst 2950(実機,中古)
【試験対策】
新制度の平成21~23年度の過去問演習を軸に学習を進めました。
午前2は年単位,午後1は問単位,午後2は設問単位で演習しています。
過去問演習は『合格メソッドノート』を活用し,ボールペンで実際に解答を書いていきました。主に平日の通勤期間を活用し,演習中気づいたこと,思いついたことは,問題文の余白にメモするようにしました。
採点後,『ネスペ』の解答解説を読み,正答に至るプロセスを確認しました。また,問題文の解説ページも丁寧に読むことを心がけました。
問題文にでた要素技術は,さらに掘り下げるため,概要を『情報処理教科書』で,詳細を『3週間完全マスター』や『マスタリングTCP/IP』で確認しました。L2~L3のプロトコルは『3週間完全マスター』,L3~L4のプロトコルは『マスタリングTCP/IP』と使い分けをしています。疑問が残る場合は,RFCやIEEEの規格にも目を通しました。
要素技術の知識の定着度合は,『情報処理教科書』の「試験に出る」や『3週間完全マスター』の「午後問題の演習」を参考にして要素技術ごとに過去問を収集し,類題演習をして確認しました。
仕上げに,過去問分析を行いました。要素技術をツリー構造で整理し,過去問を時系列で整理しています。具体例は,下記のリンクを参考にしてください。
・過去問分析(わく☆すたブログのコメントより)
ツリー構造で整理する過程で知識が体系化され,要素技術ごとに過去問を時系列に並べることで,初出時から設問がどのように発展していくか,どの程度のサイクルで再出題されるかを確認でき,おすすめです。
要素技術を組み合わせた「応用」については,日経BP社の『絶対わかる!ネットワーク設計超入門』を活用しました。L2/L3SW,タグ/ポートVLAN,RIP,OSPFなど,試験問題に頻出の定番技術を組み合わせた構築事例が小規模~中規模まで段階的に紹介されています。構築事例を体系化しておくことで,問題文そのものを自力で深く読み込むことができるようになります。
【模擬試験】
TAC模試を受験しました。合格判定はA評価でした。
予想問題集や模試は本試験問題とは若干出題傾向や問題のクセが異なるため,本試験問題の過去問演習をある程度こなしてから望むのが良いと思います。
【試験当日】
・午前2
特に迷うこともなく解き終えました。
ネットワークスペシャリストの午前2は隔年で再出題される頻度が高い傾向にあるため,前日に平成22年の問題を解いています。
・午後1
問題文をざっと眺め,問1,問3を選択しました。
問1の設問1空欄イは,BCPかBCMか迷いましたが,空欄穴埋めは合否を左右しないと割り切り,記述式問題の解答に時間を割くようにしました。
・午後2
[問題選択]
問題文をざっと眺め,STP等,過去問で馴染みのある技術が多く出題されている問2を選択しました。
設問ページで設問数を確認したのち,設問1(空欄穴埋め)は問題文を読みながら,設問2~5は解答制限時間を25分に割り振り,問題文の見出し毎に区切りながら設問を解いていきました。
設問4(2)の三題噺問題(字句指定の記述式問題)は文章がまとまらず苦労しました。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
「学ぶ上での壁」を意識した学習を心がけましょう。
・学ぶ上での壁を理解する (わく☆すたブログ)
http://www.wakuwakustudyworld.co.jp/blog/archives/74
1. 参考書や専門書を活用して「誤解語」をなくしていきましょう。
2. 実機やパケットのダンプに触れて「マスがない」状態をなくしていきましょう。
3. FEやAPの午後問題で「段階の飛び越し」がないかチェックしましょう。
これらを心がけて継続的に学習を積み重ねていけば,十分合格ラインに到達できると思います。
【さいごに】
今回も,多くの皆様に支えられ,無事,合格することができました。
今回はいつも以上にさまざまなことがあり,セミナーや勉強会に参加できなくなることが多々ありました。そんなとき,フォローの仕組みがきちんと用意された「わくすた」や,勉強会の内容を掲示板に公開し,親身にフォローしてくださったiTACの粕淵先生には,精神面でとても助けられました。誠実に対応して頂いたことに対し,裏切らないよう心がけたことが今回の結果につながったと感じています。
また,勉強をともに進めてきた皆様,応援してくださった皆様のおかげで,最後まであきらめることなく学習を続けることができました。
この合格体験記が,次のネットワークスペシャリスト試験を受験されるみなさまの参考になれば幸いです。