株式会社わくわくスタディワールド

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好きこそ物の上手なれ

先日のコミケで,Macintoshが大好きで,Macに関する同人誌やゲームなどを作っているグループの方とお話しました。
Macへの愛があふれていて,とても面白いグループでした。
そこでいただいた,Macintosh SEのペーパークラフトを作ってみたのがこちらです。

[caption id="attachment_1831" align="aligncenter" width="300"]ペーパークラフトのMacintosh SEです。 ペーパークラフトのMacintosh SEです。[/caption]

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが,好きなことには人はすごく情熱をそそぐため,上達が速いです。
そのため,何かを学ぶ,というときには,好きなことだとすぐに上達していきます。

情報処理技術者試験の勉強は,IT関連の勉強なので,ITが好きな人は上達が速くなります。
ただ,一口にITといっても,いろんな分野がありますので,好きなものもそうでもないものもあるとは思います。

例えば,コンピュータの仕組みや原理など,理論的なことが好きな人は,基礎理論やコンピュータシステムの分野は強いです。
実際にものを動かしたり,設定を行ったりするのが好きな人は,ネットワークや組込システムの分野がすごく楽しめると思います。
あと,パズルなど,論理的に頭を動かすのが好きな人は,アルゴリズム(プログラミング)やデータベースを,遊びと同じように感じることができるはずです。
そして,人間関係が気になって,人との付き合いが好きな人は,マネジメント系の勉強では,吸収が速いと思います。

何が好きか,というのは人それぞれで,それは活かしていくと役に立ちます。
試験勉強だとどうしても,苦手分野をなんとかすることにとらわれがちですが,得意な分野を伸ばすことも,実はとても大切です。

試験勉強をするときにとる戦略としては,実は大きく,2つの方法があります。

 1.どの分野もまんべんなく勉強して,全体的に合格レベルにする。
 2.すごく強い分野を伸ばして,他の部分をカバーする。

なんとなく学校の勉強に慣れていると,1でなければダメな気がしてくるのですが,実は2でも試験には合格できます。

例えば,応用情報技術者試験の場合,全部の分野をまんべんなく知っておくと,いろいろ役に立つとは思います。
でも,ひととおりやってみて,どうしても好きになれない分野,やる気にならない分野がある場合には,それは適当に流しておくのもありだと思います。
そして,その苦手な分をカバーできるように,得意を伸ばしていくことで,トータルで合格することは可能です。

ただ,この方法だと,好きな分野が「ちょっと得意」ぐらいだと足りません。
全体で60点で合格だとして,ある分野が30点しかとれないのなら,他の分野で90点をとる,というのが好きな分野を活かす対策なので,極めるぐらいやるといいと思います。

応用情報技術者試験の午後の場合,「ネットワーク」「セキュリティ」「データベース」の3分野は,対応する高度区分の勉強をすると,合格までいかなくっても,9割ぐらいは得点できるようになります。
ですので,一度高度区分の勉強をしてから戻ってくると,午後問題がとても簡単にとけて,他の分野の失点をカバーできるので,かなり合格しやすくなります。

マネジメント系の午後試験も,応用情報技術者試験にぎりぎり合格するぐらいのスキルしかないと,単なる「日本語の問題」のように見える問題も,ちゃんとその分野の勉強をしてから見ると,その分野の大切な考え方をベースにして聞いているんだ,ということがわかります。

ですので,「プロジェクトマネジメント」「ITサービスマネジメント」「システム監査」の3区分も,一度高度区分の勉強をしてから戻ってくると,解き方がよく理解できるようになっていると思います。この3つは全部論述系なので,論文が書けるぐらいになっていれば,応用情報技術者試験の午後は簡単に感じるはずです。


試験勉強をしていて,苦手な分野の勉強がイヤになってきた場合には,ちょっと「得意な分野を伸ばす作戦」も考えてみるといいとです。
そのときには,通常の参考書などのレベルを超えて,勉強する量が増えるとは思いますが,好きな分野なら,それでも楽しく勉強できると思います。

自分の好きな分野を活かして,楽しく学習を進めていきましょう。