株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

ITストラテジスト合格体験記:ザウルスさん

本日から,春の情報処理技術者試験の受験申込みが始まりました。
私は予定通り,システム監査技術者で申込みを行いました。
システム監査だと,私はまだ受験者の平均年齢ぐらいなので,自分を若く感じられるのもいいですね。\(^^;ヲイ

情報処理技術者試験は,若い方の応募が主流なのですが,年配の方の受験も増えてきています。統計資料(平成24年度,PDF)の年齢別の構成比によると,システム監査技術者とITストラテジストは,51歳以上の受験者数が,他の年齢層よりもかなり多くなっています。システム監査で全体の14%,ストラテジストで9%ぐらいです。

今日の合格体験記は,その中の一人,50代になってどんどん成長を続けるザウルスさんです。
ザウルスさんは,「情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:ザウルスさん」「プロジェクトマネージャ合格体験記:ザウルスさん」に引き続き,3つ目の体験記となります。

以下,合格体験記です。

--------------------

昨年秋のSC,今春のPMに続きこの秋はSTに合格できました。
これもひとえに,わくすたで学んだ成果だと思います。
50代でよくやるな,なんて思わないでください。負けませんよ!!
皆さんの励みにしてください。

【基本情報】
氏名:ザウルス
年齢:53歳
ITストラテジスト試験 受験:1回目
点数:
 午前2 100点 
 午後1 66点 (問1:メンテナンスサービス事業,問2:営業業務の改革を選択)
 午後2 A (問3:組込みシステムの企画を選択)

保有情報処理資格:
 第二種情報処理技術者
 第一種情報処理技術者
 特種情報処理技術者
 オンライン情報処理技術者
 情報処理システム監査技術者
 初級マイコン応用システム開発技術者
 中級マイコン応用システム開発技術者
 情報セキュリティスペシャリスト
 プロジェクトマネージャ


【1回で合格できた理由】
それは,論文のコンテンジェンシプランを持てたことです。
論文の準備として個別最適化の同じネタで4回書きました。
美月先生からはそのうち2回添削を受け2回とも合格点をもらえませんでした。

このまま試験に突入するか迷いましたが,ひょっとしてと思い,昨年の問3の組み込み系の問題をチェックしてみました。何とか書けそうだなという思いがしましたし,どうも毎年同じ問題のような気もしました。
論文を書く時間はなかったので頭の中でマインドマップの絵を描きました。
中心にテーマを置いて,周辺に設問が枝で伸びています。そこからまた枝が分かれて小問があります。そんなイメージをしてみました。

試験当日,午後2の問題を見てあせりました。
狙っていた問2の問題文を斜め読みしてもイメージが纏まりません。
問1は尚更です。
冷や汗を流しながら問3を見てみると試験前にイメージした組込み系の内容で書けそうな気がしました。そして無謀かとは思いましたが初めての組込み系の問題,そう,問3に突入です。


【今回の試験に向けて,勉強した内容】
今回は,ITECの通信講座を受講しました。TACのPMコースが味気なかったせいです。
Webで問題を解いて解等を聞きながら答え合わせをしていきました。
視覚だけでなく,聴覚にも訴えてくるので学習スタイルに刺激を与えてもらいました。
ダラダラとせずにすみました。
メイン本は,「ITストラテジスト完全教本(日本経済新聞出版社)」です。
通勤時間で午後1問題をひたすら解きました。1ヶ月は掛かりました。
具体的な内容は,以下の通りです。

1.問題演習(午後1対策)
「ITストラテジスト完全教本(日本経済新聞出版社)」の中の問題と,過去問3年分を学習
しました。また,「ITストラテジスト誰も教えてくれなかった午後1試験対策(広田航二さん著)」を試験直前に読み込んで答案作成の作法を学習しました。
「誰も・・・」は作法に特化した内容でポケットスタディのITストラテジスト版のようでした。

2.知識の整理(午前対策)
ひたすら過去問を解きました。携帯電話で3年分の過去問のHPをアクセスして何度も繰り返し解きました。午前2は過去問からの出題が多いからです。

3.論文対策(午後2対策)
論文対策のメイン本は「最速の論文対策(TAC出版)」です。
午後2の回答の作法を学びました。
午後2問題は,問1が全体最適化,問2が個別システム,問3が組込み系の開発です。
これが毎年,背景となる題材を変えて出題されます。
私の狙いは個別システムでした。このネタで論文の準備をしましたし,美月先生にも2回も添削していただきました。結果は2回とも不合格!!
そこで,前述したように,ちらっと,これでいいのか?という不安が頭をよぎりました。
この不安が功を奏してコンテンジェンシーへとつながり,強いては合格へとつながりました。
美月先生ありがとうございます。

4.試験前1週間
「ITストラテジスト誰も教えてくれなかった午後1試験対策(広田航二さん著)」で頭の中の整理をしました。通勤時間帯を活用しての学習でした。


【当日の試験の感想】
試験当日は沢山の参考書やら問題集をカバンに詰めて会場に向かうのですが,結局は
メイン本を眺めるだけで他はやりこむ時間がありません。
当日もそうで試験時間前に使い慣れたメイン本をめくっているうちに試験開始となってしまいました。各区分の感想は,以下の通りです。

1.午前2
ITストラテジスト試験も過去問,しかも2年前の問題が結構出題されておりました。事前にやっていて良かった!と感じました。
5問ほど答えが判りませんでしたが感が冴えており結果は100点でした。本人がびっくりしました。

2.午後1
まず,4問とも設問を見ました。そして,何とか書けそうな問1と2を選びました。解答を書くにあたって,指定文字数にはめ込むのに時間を要してしまいました。
問1の収益の柱となるサービス事業は何?の答えにコンサルサービスと書いて,自信たっぷりでいました。サービス事業は役務の提供であり,モノの売買は発生しないと思ったからです。でも結果は,補修部品販売サービスが答えでした。66点の出来でした。TACやITECの解答速報で答えあわせをしたときには良くても70点,部分点が認められなくて60点ぎりぎりかなという感想です。

3.午後2
いきなりコンテンジェンシの発動です。問2も問1もイメージできなかったからです。
初めて組込み系の問3に取り組みました。前述したマインドマップが浮かんで来て冷や汗をかきながら最低文字数のラインまで書ききりました。

設問アはイメージ通りでしたが持論を書きすぎて後半のバランスが悪くなりました。
設問イを書いているうちにイメージが変わってきています。仕方ありません設問に正しく答えようとしたためです。後半で軌道修正し設問ウに突入です。
ここからは一気に流れに乗って書き切りました。
設問ウを字数ぎりぎりで書いてタイムアップとなりました。
見直す時間はありませんでした。


【今後の受験者に向けてのアドバイス】
軌道修正できる論文作成を心がけましょう。準備するに越した事はありませんが,準備
できなくても大丈夫です。イメージを残していさえすれば試験場で論文は作成できます。
私の経験が,皆さんのご参考になれば幸いです。