株式会社わくわくスタディワールド

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量が多い方が,学習しやすい

わく☆すた,美月です。
昨日まで,2泊3日で,セミナー受講に行ってきました。
勉強ってのは,やればやるほど,奥深いなぁ,と感じてます。
これから,時々,私の大好きな「勉強法」について,いろいろお話ししていきたいと思います。
今日,お伝えしたいことは,
 「少ない量で効率的にやるより,量が多い方が学習しやすいことも多い」
ということです。

何かを学習するときに,量が少なく,要点を絞ってある方が学習しやすい,と思っておられる方は多いと思います。
実は,何かを学習するときには,情報量が多い方が楽ですし,学習も定着します。
わかりやすい典型例としては,歴史があると思います。
歴史を教科書で,「1192年,鎌倉幕府」と覚えても,忘れやすいですし,使える知識にもなりません。
でも,学習マンガやドラマなどで,背景の人間模様を知ると,「源義経って,こんな人生を送った人だったんだ!」と楽しくなりますし,忘れることはありません。大人になってからの話題にも使えます。
周辺の知識を知って身になっていると,学校の勉強は結構,「使用に足る」知識として使えます。
情報処理試験での暗記物で例を挙げると,ネットワーク分野での「OSI7階層」というのがあります。
これは,最初私が二種(今の基本情報技術者)を受けるときには,単に暗記してました。
「ブデネトセプア」とか語呂合わせで唱えて,とりあえず頭に入れてました。
ただ,これだと頭にはいりづらいですし,すぐ忘れます。
また,ちょっとひねった出題のされ方をされると,すぐに対応できなくなってしまいます。
ネットワークスペシャリスト試験受験時には,OSI7階層だけで,本1冊分ぐらい勉強しました。
単に読書をするだけでなく,実際のネットワークのパケットを見たり,現実のプロトコルと対応させたりして,体になじむぐらいまで学習しました。
そのおかげで,もちろん7階層の順番は間違えるわけがないですし,実際の実務でのトラブルでも,7階層を使ってトラブルシューティングしたり,原因を相手に説明できるようになりました。
すべての分野でこれをやるのは難しいかもしれませんが,「効率的に,学習しよう」と,要点だけ一生懸命覚えようとするより,周辺知識を知りながら量を多くこなした方が,結果的に近道になることも多いです。
ですので,実は,参考書は分厚いものの方が基本的に学習しやすいです。
分野ごとに1冊の本になっている方が,分量には圧倒されますが,順を追って学習できますので,頭に残りやすいのです。
おすすめは,参考書でなく,その分野の専門書を読むことです。
技術の背景や,必要性などについても知ることができ,知識が定着しやすくなります。
「一見,効率的で早い」方法は,忘れやすくもあるので,やってもやっても身につかない,という事態にもなります。
一度,回り道をしてみる,というのも良かったら試してみてください。