論文の中で,理想の上司になってみる
わく☆すた,美月です。
最近,しみじみ,「人は,見たくないものはホントに見事に避けるなぁ」というのを感じてます。
もちろん,自分もそうです。^^;
例えば,自分がやってしまう失敗のパターンは,「ToDoリストにあるのにやり残す」ことです。
「やらなきゃいけないな」と思って,ちゃんとリストアップしているのに,どうしてもいつも残ってしまう内容ってのがあります。そういうのは,ホントはやりたくない,見たくないことなんです。
私の場合は,「~さんに連絡する」系が,結構苦手だったりします。
すぐ,「明日でいっか」と後回しにして,後で後悔します。別のその人が嫌い,というわけではなく,単に電話をかけるという行為が苦手なだけなのですが。^^;
昨日も紹介した,「アドレナリンジャンキー プロジェクトの現在と未来を映す86パターン」でも,プロジェクト失敗のパターンとして,この「見たくないものを見ない」が故の失敗がいっぱいでてきます。
プロジェクトなどで,「納期に間に合わない」という可能性は,誰もが見たくないものだと思います。
なので,プロジェクトの初期の段階で,「このままじゃ間に合わないんじゃ。。。」と,怖れを感じても,なかなかそれを意識して見ることはできません。見なかったことにして,それがどうしようもなくなって露呈するまで,「順調にいっているふり」をする。
その後,どうしようもなくなったときに,緊急会議が開かれて,「とりあえずその場を取り繕うためにはどうしたらいいか」を話し合う,これが失敗するプロジェクトの典型的パターンだと思います。
「問題点があったら,指摘して欲しい」と上司が言ってきたときに,本当に問題点を指摘すると,大体はうまくいきません。普通の上司は,見たくないところを指摘されるので,必死で正当化して,なかったことにしようとします。
これは,人間の防衛本能ってところもあるので,ある程度しょうがないのかな,とも感じてます。
ただ,それがどうしようもない現実の姿だとしても,あるべき姿は,もっと別のところにあると思います。
部下の指摘した問題点を,「本当にそうだな,ありがとう」と同意して,実際の改善に役立てることのできる上司。
それはすごいな,と思うし,なりたい姿だと思います。
指摘されると,思わず反論したくなる,自分自身への反省を込めて。^^;
ちゃんと人のネガティブなフィードバックをきちんと受け止めて,対処できるようになると,ちゃんと必要な情報が集まってくるようになります。すると,問題点の把握が,手遅れになる前にできるし,人間関係も円滑になり,仕事がとてもスムーズに進みます。
プロジェクトマネージャ試験の論文は,そんな理想の姿を思い描いて,「なりたいプロジェクトマネージャの姿」に自分がなったと思って書いてみると,結構いいのが書けます。^^
プロマネのあるべき姿って,実は結構,みんなわかってるものです。自分が有能な,ものわかりのいい上司になって,次々と問題を解決していく姿って,書いていて結構楽しいと思います。ここで,リアリティが出るようにいろいろ工夫すると,より深くいろんなことが分かっていくと思います。
論文は,「あなたの経験をそのまま」書くものではありません。
問題文中にもちゃんと書いてありますが,「あなたの経験と考えに基づいて」論述するものです。別に,自分の考えに基づいた理想をかいてもかまわないものなんです。
そして,素晴らしい論文を書くことで,その理想が体にインプットされ,現実世界で活用できるようになれば最高です。
ぜひ,自分の空想を膨らませて,理想の上司になったつもりで,楽しい論文を書いてみてください。