資格試験は「競争」ではない
わく☆すた,美月です。
最近しみじみ感じることは,資格試験は別に,「競争」じゃないなぁ,ということです。
私はマラソンとか駅伝とか好きで,お正月の箱根駅伝とか,一生懸命見ます。国際マラソンとかも,「日本頑張れ~」って感じで,夢中で応援しています。
こういう,競争の世界って,1位がしっかり決まって,誰かが勝つと誰かが負けるというのがはっきり決まっています。金メダルと銀メダルで生涯年収は何倍も違う,という話も聞いたことがあります。
箱根駅伝などでは,優勝もそうですが,シード権(来年の出走権)争いの10位の取り合いもまた熾烈です。こういう数が限られているときの競争は,本当に大変そうだなぁ,と感じます。それが見ていてワクワクする,というのもありますし,そういう競争が好き,というのも,人間の本能としてある程度あるのかな,とも思います。
ただ,無理して競争しなくてもいいことも,いっぱいあると感じています。
特に,情報処理技術者試験をはじめとした資格試験は,競争ではありません。基本的に,「各試験区分で60%以上の正答」で合格です。別に,隣の人が調子悪かったからと言って,自分が合格しやすくなるわけではありませんし,みんな合格点が取れれば,みんな合格です。
教育実習に行った時にしみじみ思ったのですが,入学試験以外のテストというのは,基本的に競争ではありません。あることを勉強した後で,「勉強したことがちゃんと身になったかな?」というのを試してみるのがテストです。
ですので,先生の立場としては,「みんなができる」ことを強く望んでいます。みんなにいい点を取ってもらった方が,自分の教え方にも自信が持てますし,生徒も幸せです。
決して,「悪い点を取らせて落ち込ませよう」とは考えていないものです。
なんとなく,入学試験のイメージが強いと,「競争して勝ち抜く」イメージが,試験にはつきまとうと思いますが,本来,試験は,その人の到達度を見るものです。
ちゃんとその試験が想定しているレベルに到達すれば,合格できるのが資格試験です。
情報処理技術者試験は,ペーパーテストという制約があるので,読解力や手書きでの文章力など,IT以外の部分も合否に関わってきますが,それも含めて一定のレベルに達すれば,合格はできます。
高度区分は合格率が十数%ですが,それでも,特別な人しか合格出来ないわけではなく,各試験区分で6割取れる力さえ身につけば,みんな合格出来ます。
ですので,周りの人をライバル,と思うより,一緒に勉強する仲間,と考えるのがおすすめです。
人を気にするより,まず自分の実力を身につけていきましょう。