株式会社わくわくスタディワールド

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新人研修の思い出

わく☆すた,美月です。
気がついたらもう4月,うちの前の桜も咲き始めています。
季節の移り変わりは,なんかワクワクしますね。
私が最初に情報処理技術者試験の対策をやったのは,当時所属していた会社の新人研修でした。
当時はSEとして開発を仕事にしていたのですが,たまたま4月に開発プロジェクトに入っていなかったので,新人研修を1人で担当することになりました。
4月1日に入社してきた新入社員たちを,「2週間で二種(今の基本情報技術者試験)に合格させる」という,無謀にも思えるプロジェクトでした。
ほとんどが,全然ITをかじったことのない社員でした。
最初,「二週間なんて,無理だよ~」と思ったのですが,よくよく内容を吟味して,やることを整理してみると,結構いけそうな気がしてきました。
自分が受験したときの勉強内容と,合格したときの体験をもとにして,以下の方針を立てて研修しました。
・1から参考書で内容の説明はしない。
・各分野ごとにポイントだけ説明して,あとはひたすら問題演習。
・プログラミングは,大事な基本文法だけ教えて,あとは問題のソースコードを読むことで演習。
最初の,「参考書の説明はしない」は,とっさの機転でした。
はじめは,「研修ってそういうもんだ」という思い込みで,先輩社員と同じように,テキストを使って,「五大装置は~」とか説明をしていたのですが,それだと,どうも授業に身が入らない。
自分は,参考書を読むのは面倒なので,いきなり過去問演習から始めてたし,集合研修で内容の説明も,なんだか時間の無駄な気がしたので,急に気が変わって,いきなり「さあ,早速問題を解いてみよう」と,演習を始めました。
ポイントポイントでコツだけ教えると,みんな案外早く解けるようになりました。
ソフトウェア開発会社の新人なので,経験はなくても,適性がある人が多かったのも幸いしました。
プログラミング言語は,とりあえず今はなき FORTRAN を中心に教えました。これだとプログラム読めなくても,数式が読めれば結構解けるからです。
パズルのような感じなので,結構みんな面白がって,楽しく身につけることができました。
あんまり常識にとらわれず,最適な勉強法で学習する,というのは大切だな,と感じました。
研修は思いのほかうまくいって,結局,3分の1(15人中5人)が合格しました。その後,配属後の秋試験では,半分以上が合格しました。
今だったらもっとうまくやれるとは思いますが,当時はそれでも結構,驚かれました。
この頃から,「試験対策って面白いな」と思い始めましたが,それが本職になるなんて,当時の私は思っていませんでした。
人生って,どう転ぶかわからないなぁ,としみじみ感じています。