株式会社わくわくスタディワールド

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自分で自分に報酬を与える

わく☆すた,美月です。
最近,「学ぶ意欲の心理学」という本を,読み返しています。この本は,大学で「動機づけ理論」という講義を取ったときに買ったものなのですが,人がどのようにやる気になるのか,ということについて理論的に解説した本です。
HowTo本みたいな,派手さはありませんが,読めば読むほど,いろんな気づきがあります。
その本の中で,やる気を出す方法として,「賞罰を自律的に使う」という方法があって,結構いいな,と感じたので紹介したいと思います。
勉強するときに,人に褒められるからやる,とか,何か得になることがあるからやる,という風に考えていると,外の環境に自分が振り回されてしまいがちです。子どもが勉強するときになら,ある程度外から動機づけする必要があるとは思いますが,大人になってもそれだけだと,ちょっと情けない感じもします。
自分の人生は,自分だけのものですし,何を勉強するかは自分で決めたいですよね。
でも,勉強は楽しいときもあるしそうでないときもあるし,どうしてもやる気の波は出てしまうと思います。
その時に有効なのが,「自分で自分に報酬を与える」という考え方です。心理学的には,これを「自己強化」といいます。自分が勉強することによるご褒美をあらかじめ決めておいて,それに向かってやると,やる気は持続しやすくなります。
このときのポイントは,「自分で決める」ことです。
自分で自分を律している,という状況は実は学習する上でとっても大切で,「自分の意志でやってるんだ」というのは,やる気を持続させるのにとてもいい効果があります。
外からの圧力でやると,その圧力がなくなったときに揺り戻しが起きますし,継続的にやる気を持続させるのが難しいのです。
賞罰の内容ですが,これは別に,ちょっとしたもので十分です。
例えば,勉強に締め切りを設けて,それをクリアしたらごほうび,というぐらいでも,かなり効果があります。自分でスケジュールを立ててそれを実行する,というのは,実現できればそれ自体が自分の自信,という形の報酬にもなると思います。
個人的には,実は,「シールを貼る」とか「よくできました!はんこを押す」ってのが結構好きです。^^;
となりのトトロ ごほうびスタンプ」をひと揃い持ってたりします。
子どもっぽい感じもしますが,こういうのって,やってみるといくつになっても楽しいものです。
昔,「「ごほうび」はなるべく早くあげる」でも書きましたが,ちょっとしたごほうびを用意することで,結構簡単にやる気を持続させることができます。
ぜひ,なるべく気楽に,自分で自分に与える報酬,というのを考えてみてください。
そしてそれを日常的にやってみるのがおすすめです。