だらだらと勉強する
わく☆すた,美月です。
皆さん,「気合いを入れて,集中して勉強する」のと,「だらだらと適当に勉強する」のと,どっちが効率が上がると思いますか?
なんとなく,気合いが入った方がいいような気がして,それを目指したりしがちですが,実はどっちでも,大差ありません。
なにかを作るとか,実際の作業をこなすとか,「成果物を出す」ことに重点を置かれるものだったら,集中してやった方が,やれる量は増えると思います。
例えば,とにかく締め切りまでに原稿を書き上げる,とか,試験時間内に合格答案を書き上げる,とかは,集中してやった方が成果はでます。
ただ,日々の勉強も,それがいいのかというと,実はそうでもなかったりします。
何より,気合いを入れて集中すると,疲れるのが早いので,長く続きません。逆に,だらだらしていると,頭に入っていないようで,実は結構勉強になっていたりします。
私が,ネットワークスペシャリスト試験を受験した時に,一番役立ったと感じる勉強は,「みんなで過去問をテーマに,議論すること」でした。これは実は,集中して白熱しながらやっていたわけではありません。
けっこうだらだらとおしゃべりしながら,「そういえばこれに関連する技術で,こんなのあったよ」とか,「A課長かわいそー」とか,適当に脱線しながらやっていきます。
そうすると,問題の背景とか,関連する知識とか,周辺の情報がわかるようになります。
問題の解答を出すのに集中して問題演習をやることでは得られない,知識だけではない理解が得られます。
普段勉強する時,特に過去問演習をやる時には,一度だらだらとやってみるといいと思います。
過去問は繰り返しとくと勉強になりますが,1回目は集中してそのまま解く,2回目はだらだらと背景を考えながら解く,など,緩急つけて勉強すると,より幅広い知識が身につきます。
わく☆すたの過去問DVDも,集中して聞いていただけるのもうれしいですが,テレビを見るような感覚で,だらだらと眺める,というのもおすすめです。リラックスして適当に聞いたもの,というのは,意外と記憶に残りやすいものです。
心理学的には,記憶は「苦痛と結びついたもの」は,すごく忘れやすくなります。
なので,無理に頑張れば頑張るほど,記憶力は悪くなっていきます。「俺,こんなにやってるのに覚えられない」という人は,多分「こんなにやってるから」覚えられないのであって,別に能力のせいではありません。
ですので,苦痛を感じないぐらい,のんびりだらだらと勉強する,というのはおすすめです。だらだらのつもりが,いつのまにか集中してた,っていうのなら,それはそれでOKですし。
なんか集中できないなぁ,というときには,とりあえず,集中せず,だらだら勉強してみてください。