株式会社わくわくスタディワールド

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事前に勉強をした人の方が現場で使える

わく☆すた,美月です。
今日は,情報処理技術者試験の勉強などで事前に勉強した人の方が,現場で実際に活躍できるということについて,お話ししたいと思います。
危機に陥ったとき,その場しのぎで学習し,対処することができても,きちんと学習することはできません。
例えば,泳げない人を足の届かないプールに放り込むと,危機的な状況なので,なんとか泳げるようになることもあります。
しかし,その状況で泳げるようになった泳ぎ方では,「速く泳げるように」はなりません。
その後,不器用な泳ぎ方が身についてしまい,かえって良い泳ぎ方を身につけることも難しくなります。
逆に,最初から順を追って,水泳教室などで泳ぎ方を学ぶと,スムーズに速く泳げるようになります。
泳ぎ方に関しては,教え方の体系もかなり確立されていますので,ちゃんと教わりさえすれば誰でも泳げるようになるのです。
仕事でも,現場で必要にせまられてその場で作ったシステム,というのはよく落とし穴があります。
システム開発の現場では,データベース設計などは典型例です。
データベースシステムは,正規化などを考えないで,場当たり的に作ったシステムが結構あります。
データベースはネットワークと違い,ひどい設計でも一応動きますし,とりあえずの用は足せます。
ただ,後で不具合が多かったり,システムの変更が大変だったりします。
ちゃんと設計手法を知っていれば,もっと効率的にやれる方法はいくらでもあります。
それをやらないのは,他に方法がある,というところに目が向かないからだと思います。
物事を体系立って勉強すると,頭の中に,物事の全体像のイメージが出来上がります。
全体が見えるようになると,個々の技術がどのように関連付いていて,役に立つのかが見えるようになります。
なので,情報処理技術者試験のような,体系的な学習は,結構,現場の仕事に役立ちます。
「全体のどのあたりのことをやっているのか」が見えるので,大きな間違いはしなくなるからです。
ベンダー試験のような製品の使い方を学ぶ,直接現場で使う知識が出ないので,情報処理技術者試験は,現場で使えない,という言われ方をすることも多いです。
でも,試験勉強をすることで,情報処理全般の,全体的な知識が身につきますので,全体的なイメージがつかめるようになります。
そうすると,同じ現場の技術を学ぶのにも短期間でできるようになりますし,思った以上にメリットが大きいです。
ですので,「こんな勉強をしていて何の役に立つんだろう。。。」と疑問を感じたときに,今はわからなくても,将来的に役に立つ知識を得ているんだ,というつもりで学習してみてください。