「試験に出てくる日本語」に慣れる
わく☆すた,美月です。
こないだ2010年になったと思ったら,もう3月ですね。
気がついたら,今日の15時で,試験センターホームページの「申込内容訂正受付」も終了してました。もう,春試験に向けては,申し込んだ試験区分で前に進むしかないですね。
試験直前の対策研修などで,問題演習をしていると,「問題文読めてない」とか,「解答が的を外してる」という場面によく出会います。
だからといって,知識がないのか,というとそうでもなく,話すとちゃんと理解しているのがわかったりします。
特に,実務経験は豊富だけど試験は初めて,という方は,試験問題の日本語に慣れてない場合が多いです。
外山滋比古さんの「ちょっとした勉強のコツ (PHP文庫)」に,言葉には3種類ある,という話があります。
この本では,仮に,アルファーのことば,ベーターのことば,ガンマーのことば,と名付けてます。
アルファーのことば ・・・ 日常のことば。具体的なこと。
ベーターのことば ・・・ 抽象的なことば。創造性,ストーリーがある。
ガンマーのことば ・・・ 論理的なことば。物事の関係を扱う。
アルファーのことばは,日常生活のやりとりに使われるので,日本で暮らしてたら,大体だれでも使えます。
人間関係を円滑にするのはベーターのことばで,これは,話すことが得意な人が一般的に得意な感じです。
ただ,試験問題に書かれているのは,大体がガンマーのことばです。これは,情報処理技術者試験に限った話ではなく,だいたい試験問題ってのはそんなものです。この,ガンマーのことばに慣れておくと,試験問題はあまり抵抗なく読み書きできるようになります。
ガンマーのことばは,普段の日常生活で話されることはあまりないので,意識して慣れる必要があります。
ただ,日常生活でこのガンマーことばを時々は話すようにして生活すると,意外とその思考パターンが身についてきます。
ニュースなどをみながら,「私はこう考える。なぜなら~」とか,いろいろ意見を言ってみる。あんまりやるとうざがられるかもしれませんが,心の中でだけならいくらやっても問題ないと思います。日々の日常で論理的に考えるのを意識すると,意外と簡単に思考パターンは変わってきます。
慣れることが目的なので,単純に試験問題を音読したり,問題演習の数をこなす,というのでもOKです。
試験問題は,日常や仕事で出てくる文章とは,少し雰囲気が違います。その「試験に出てくる日本語」に慣れておくと,本番でよけいな勘違いをしにくくなりますし,落ち着いて問題が解けます。
これから1ヶ月,なるべくガンマーことばに親しんで,試験に出てくる日本語に慣れてみてください。