株式会社わくわくスタディワールド

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論理力をつける「脳活ノート」

わく☆すた,美月です。
情報処理技術者試験,特に高度区分の午後問題は,IT関連の知識だけでは合格できません。
文章をきちんと読んで要点をつかみ,論理的に考えて相手にわかるように解答するために,ある程度の国語力が求められます。
このときに必要な国語力は,別に小説を読んで,相手の心情を理解しましょう,というものではありません。文章を正確に読んで理解するための,論理的に物事を考える力,論理力がメインとなってきます。
そして,その論理力を身につけると,試験の合格が一気に近くなります。
情報セキュリティスペシャリストなんかは,知識がなくても論理的に答えを考えていくと一意に答えられる問題もあります。データベーススペシャリストは,論理のかたまり,という感じです。
論文系は,論文を書くこと自体に,それなりに高度な論理力が必要とされます。最初と最後で論理が違ってる,と言う答案は時々見かけますが,それは内容以前の話で,まず合格できません。
ただ,論理力は一朝一夕では身につきません。
論理的に物事を考える,というのは,理解することではなく,「習熟」することが必要だからです。
わくすたでは,この習熟のために,「論理エンジン」という教材を扱っています。
これは,ホントのドリル形式で,レベル1から100までじっくり,現代国語の問題を解きながら,論理力を磨いていくものです。
これをやりとげれば,すごく力はつきますが,教材の量が膨大なので,かなり時間はかかります。試験後,落ち着いたときに,「このあたりで論理力をつけて,基礎力をレベルアップしよう」というときにおすすめの教材です。こちらはできれば,試験後に考えてみてください。
ただ,直前の今の時期でもできることはあります。
最近,この,「論理エンジン」を作った出口汪先生が,「[出口式]脳活ノート」という本を出されました。
脳活ノートとは,読んだ文章をストックとしてため込むものです。
ストックをためることによって,論理力を鍛え,頭脳を活性化させることができます。
左ページに要約をまとめて,右ページに感想などを書いておきます。文章のネタは新聞の社説や小説などなんでもいいのですが,試験勉強なら,試験問題が最適です。
大学入試の勉強の時には,現代文の文章を要約して,それについて論理を考えて答えを導き出す,と言う風に使います。
これは,情報処理技術者試験でも十分応用できると思います。
試験問題,特に午後2問題を要約することは,試験問題をきちんと理解する上で,とっても役立ちます。そして,要約のストックがたまってくると,そのノートを見返しただけで,知識なども復習できるようになります。
きちんとしたノートを作ればベストですが,そこまで時間がなくても,試験問題の「要約」を1問でもいいからやってみると,試験の骨組みがよくわかると思います。
試験まで1ヶ月と少し,論理力に不安がある人は,ぜひ「脳活ノート」作ってみてください。