株式会社わくわくスタディワールド

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社会に参加するために,読解力を身につける

わく☆すた,美月です。
試験問題を解くときに,必要になる能力には,「読解力」があります。
読解力がないと,文章の正確な理解ができませんし,問題文に適切に解答ができなくなります。
何年も情報処理技術者試験に受からない,という人を見ていると,一番多いパターンは,この「読解力がない」ことです。文章を勝手に読み替えたり,意図していることを読み取れずに誤解したりすると,どんなに知識があっても合格にはつながりません。
そして,この読解力というのは,単純に,「文章が読める」というだけではありません。
文部科学省などでよく,「国際学力調査」を行うときに出てくる調査に,「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」というのがあります。
このPISAでは,「読解力」を
自らの目標を達成し,自らの知識と可能性を発達させ,効果的に社会に参加するために,書かれたテキストを理解し、利用し,熟考する能力
と考えて,その力を国際的に比較するためのテストを実施しています。
読解力というのは,英語では「Reading Literacy」と呼ばれ,文章の解読と理解といった内容を超え,様々な目的のために書かれた情報を理解し,利用し,熟考することを含みます。
社会に参加して,お互いにコミュニケーションを取るために必要な能力,それが読解力です。
もちろん,社会に参加してコミュニケーションを取るためには,文字の情報以外にも,直接会ったり,電話で話したり,いろんな方法があると思います。そのうちの,「文字(テキスト)」を使ってのコミュニケーションをうまく取る能力が,読解力です。
システムエンジニアだと,仕様書を正確に理解して熟考し,最適なシステムを作る能力が求められます。仕事でも大切な能力,それが読解力です。
そしてもちろん,試験問題は,「テキストのみ」で情報をやりとりします。ですので,読解力というのは,どうしても必要になってきます。
これはすべてのペーパーテストに言えるのですが,どんな試験でも,紙でやる以上,読解力がある程度求められてきます。ですので逆に,読解力さえ身につければ,どんな試験でも結果が出しやすくなります。
子供たちが読解力を身につける最初の目的は,「社会に参加するため」です。世の中の仕組みを知り,他の人とつながっていくために,読解力が必要となるのです。
大人でも,これは同じです。読解力が足りないと,文章でのコミュニケーションに不自由しますので,社会とつながりにくくなります。
という感じで,読解力を身につけると,いろんなところで役立ちます。
試験勉強をする時に,「足りないな」と思ったら,ぜひ「読解力を伸ばす」練習をしてみてください。それは,試験だけでなく,他の人との文書でのコミュニケーションでも活かせると思います。